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Cytiva Webinar Ondemandご質問と回答:Biacore™の測定系構築の勘所ライブWebinarでお受けした質問に対する回答をご紹介します。 固定化量の調整は、リガンドの濃度で調整するのと、固定化時間で調整するのではどちらが良いのでしょうか。どういったばらつきを生むのかを想定するとよいかと思います。 溶媒補正は、DMSO以外にエタノールなどでも可能ですか?エタノール/メタノールでも補正は行っていただけます。水に対して屈折率がそれほど大きくなく、それほどバルクレスポンスは出てこないのでDMSOほど溶媒補正が必要にならないかと思います。また原因は不明ですが、ベースラインが不安定になるということが経験上ございます。沸点が低い、バッファーの特性上などに起因するのではと推察しております。ただし、エタノール/メタノールをランニングバッファーに加えることはあまりおすすめできません。また、エタノール/メタノールですとタンパク質の凝集の効果も大きく認められるので取り扱いにご注意ください。 現在紹介いただいているクオリティ確認の方法ですが、Insight Evaluation Softwareでも表示させる方法がありましたら教えていただけないでしょうか?Insight Evaluation SoftwareにおけるQuality Controlは、Version 3.0 以降から表示されるようになりました。管理者様にはアップグレードに関するレターが届いておりますのでご確認ください。ご不明点は、までご連絡ください。 質問です。Clean Screenで除去すべきサンプルの基準として、何か推奨の定量的な基準はありますでしょうか?フラグメント化合物などの非常に親和力の低いものを除外することになります。ベースラインがサンプル添加の前後で変化していないかが基準になります。逆に言えばサンプル添加後にベースラインが上がってれば、排除することになります。 FIttingのSE値が10%以上を超える場合はどうやって解決しますか?原因はさまざまなことが考えられます。フィッティングが良くかかっていないことやマストランスポートリミテーション(MTL)の程度にもよってきたりします。解離速度が遅いようなものは本質的にSEが大きくなりがちでもあります。S/N比が低いような極めて低いレスポンス帯で測定することにもよるかもしれません。 統一して言えることは、目的の特異的相互作用が正しく検出される測定環境を作り、その相互作用様式に則った正しいモデル式を選択し、MTLが起こりづらいよう固定化量は高くしすぎないよう、かといって、極端にノイズが目立つほどの低レスポンスになるほど固定化量を下げすぎない、ということになります。 残渣プロットを見たときに、範囲内ではあるが偏りが見られる場合は、問題ないと判断してよいのか?それともfittingモデルを変えた方がよいか?fittingモデルは想定される反応様式に沿ったものをご選択ください。許容範囲は測定者が研究の目的に合わせて設定いただきますが、ガイドラインの範囲内であれば、多くの場合は問題ないと考えてもいいかと思います。例外的には、例えば解離が遅い相互作用の場合は範囲内であったとしても、得られるKD(kd)値の誤差範囲としては大きくなることもあります。試しに複数のブランクを取った時いくらかのバラツキがあるときにそれぞれを選んで差し引いた場合、目視での差し引き後のセンサーグラムのずれの幅とフィッティング後のKD(kd)の誤差は解離が遅いようなものは速いものにくらべより大きくなります。 お問合せフォーム※日本ポールの他事業部取扱い製品(例: 食品・飲料、半導体、化学/石油/ガス )はこちらより各事業部へお問い合わせください。 お問い合わせありがとうございます。 |
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