|
||
Cytiva Webinar Ondemandご質問と回答: Biacore™で粒子を測定するライブWebinarでお受けした質問に対する回答をご紹介します。 リガンドとアナライトを入れ替えると測定項目が違うという説明がよくわからなかったので教えてください。今回のWebinarで出てきたJurkat cellとCD25抗体の例を用いてお伝えいたします。 Jurkat cell表面には多くのCD25が発現していますが、このJurkat celをリガンドとして用いるのであれば、抗体との結合様式は1:1 binding modelのように記述可能です(Bivalent analyte modelでは?と思われるかもしれませんが、Jurkat cell表面のCD25が低密度なため、抗体は架橋して結合することができず、1:1 binding modelとして記述できます)。 ところがこのJurkat cellをアナライトとして用いると適切なモデル式は存在しませんので、濃度測定などの方法がメインとなるわけです。 300nmよりも大きなものでも測定できるのですか?"SPRの原理上、検出できる範囲はチップ表面から300nm程度までとなりますが、測定可能です。Jurkat cellであれば直径は20 um程度ですので、検出できる範囲は下方のお椀のような部分のみとなります。 上述のように標的のCD25自体は低密度ですので、ある意味「チップ表面上に固定化された」CD25は非常に少なく、したがってそれに結合できるCD25抗体も少なくなり、レスポンスは小さくなりがちです。" Jurkat cellを測定している例でなぜアルデヒドカップリングを使用しているのですか?実はアミンカップリングによる固定化も試しておりますが、固定化後のベースラインの安定性が悪く、アルデヒドカップリングの方が安定だったためにこちらを採用しています。 VLPをBiotin化しているのは、何か注意点はありますか?お勧めのBiotin抗体はありますか?VLPをビオチン標識しているのは運用上そうしただけだと思われます。またこのpaperでも使用しているビオチン抗体についての情報がございませんでした。特別私どもからお勧めする抗体はございませんので、実際にお試しいただければと思います。 レセプターとの結合をCFCAで見ると言っていましたが、どのような使い方ですか?レセプターあるいはCapsidに対する抗体などをセンサーチップ上に大量に固定化し、ウイルス粒子を添加するだけです。マストランスポートリミテーションが発生している状態で得られるレスポンスはバルク層から表面層への輸送依存となり、この時のセンサーグラムの傾き(初速度)は粒子の分子量、km、濃度に依存した式で記述可能です。分子量は既知であり、kmは理論的に算出可能であるため、濃度だけを逆算する方法となります。 25nmでも流速依存があるということですが、これはリポソームだからですか?リポソームに限らずある程度のサイズの粒子全てが影響を受けます。流路の断面図をイメージしていただくと四角形になりますが、アナライトとして粒子を用いているとき、高流速になるとこの中央に粒子が集まってしまい、チップ表面への拡散が抑制されてしまいます。 結果として多くのアナライトが供給されている状態であるにもかかわらず、レスポンスは逆に小さくなってしまうということです。 お問合せフォーム※日本ポールの他事業部取扱い製品(例: 食品・飲料、半導体、化学/石油/ガス )はこちらより各事業部へお問い合わせください。 お問い合わせありがとうございます。 |
||
© 2024 Cytiva