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仕事やプライベートで海外に行く機会が多い方もいらっしゃると思います。いい思い出ばかりのものがほとんどですが、海外出張・旅行といえばトラブルがつきものですね。今回の記事では、「パスポート失くしたらどうなってしまうのか!?」について、弊社社員の過去の実体験をもとにご紹介します。

実体験に勝るものなし…これで皆さんも次の海外渡航ではパスポートを失くしても大丈夫!?

いったい何がおこったのか!!そして衝撃の結末とは・・・!?ぜひご覧ください

07:00 マカオ滞在最終日。身支度を終え、航空券とパスポートを確認する。と、パスポートがないっー!カバンを調べてみるがやっぱりない!狼狽しつつ集合場所へ。
08:00 ホテルに会議室など探してもらうように頼む。が、出てこない。一緒にマカオに来ているみんなが現金を少しずつくれる(涙)。同行していた同僚が私の部屋の延泊依頼をしてくれた。
08:15 今日はマカオを出国し、フェリーで香港の空港へ。そこから日本へフライトの予定。もう出発しないとフェリーに間に合わない。全員次のフェリーに変更。香港空港で打合せ予定だったのに申し訳ない。ホテルの人と部屋に戻る。付添いで上司も。室内とカバンを捜索。やっぱりない・・・。ホテルのカジノの中にある警察へ。
08:45 警察とはいっても警察官が1人の派出所風。事情を説明すると、PCになにやらカチャカチャ打ち込んでいる。何をそんなに打ち込むことがあるのか?その後Interviewだということで別室へ。外からしか鍵が開けられず、壁には厚めの金属板、入口には見張り。喫煙していいか聞くと「火災報知機があるのでここでは吸えません」と。上を見ると、火災報知機だけでなくカメラもある。ここは・・・留置場?紛失証明の書類を渡され、外へ出てパトカーに乗る。上司はフェリーに間に合わなくなるので、途中で降りてホテルへ。私は10分後、町の警察署に到着。
10:10 香港映画さながらのサングラスにタンクトップ姿で拳銃をぶら下げた人などがいるところで待つ。しばらくして別の建物へ。パスポートのコピーを渡して、また一から事情を説明。ここで「Interview」というのは事情聴取のことだと気づく。パスポートのコピーがあってよかった。もしなかったら「お前は本人か?」の身元確認から始まっていたに違いない。手続き終了後、書類と住所が書かれたメモをもらい、1人タクシーで移民局へ。現金を持っていてよかった。
11:00 移民局。明かりのない薄暗い階段で2Fへ。ここで日本のスタッフから電話。「香港の大使館に電話して、今日中の出国方法を相談するように」とのこと。部屋に入ると「これがパスポートのコピーです」と強引に割り込み、書類をもらう。次は1Fで待つようにとのこと。
少し落ち着いたので日本に電話。別の日本スタッフに香港の日本大使館(正確には日本領事館)の連絡先を調べてもらい、すぐに領事館へ電話。領事館の方に「今日の飛行機で帰りたい」というと、優しく「無理ですね」・・・。マカオ出国のフェリーが決まったら領事館に連絡することと、今晩の香港でのホテルと飛行機の手配を最優先でするようにいわれる。今日帰国する望みは消えた。
11:30 移民局1F。セキュリティーセンサーを通過して窓口へ。写真2枚と警察でもらった書類を渡す。写真を持っててよかったぁ。マカオで1人写真屋を探すのを想像したらぞっとした。指紋捺印専用コーナーへ移動させられ、10本全ての指紋(!)を捺印。待合室に戻ると上司から電話。みんなは香港に到着したらしい。
11:55 昼休みが始まったらやっかいだと思い、呼ばれてないのに勝手に中へ。うろうろしていると「JAPAN、JAPAN」と呼ばれ書類をくれた。これでマカオを出国する書類が整った!タクシーでホテルへ。この間に日本に電話。Cytiva香港オフィスの同僚の携帯を調べてもらう。
12:10 ホテルのロビーはチェックアウトで大混雑。この混雑を利用し、部屋に30分居座り携帯電話を充電。日本スタッフに電話。ホテルと飛行機の手配は香港オフィスに頼むほうがベターとのことで、香港オフィスの同僚に電話。事情説明後、こんなことまで頼んで申し訳ないと思いつつ、ホテルと飛行機の手配をお願いする。また日本に電話。次に領事館。ふと気がつくと部屋の電話が光っている。留守電。「チェックアウトは12:00です」・・・一服して出発。
12:50 延泊をキャンセルし、チェックアウト。タクシーでフェリー乗り場へ。細かい紙幣がなく100香港ドル札で支払うと、80マカオドルのおつり。マカオドルはマカオを出たら使えない。最悪!
13:05 フェリーのチケットをマカオドルで買い、荷物を預ける。残りのマカオドル12ドル!出国手続きへ。パスポートのコピー、警察と移民局でもらった書類を渡す。他の人がどんどん通過していく中、私はずっと待たされる。ようやく出国許可が出た!いざフェリー乗り場へ。
13:40 領事館に電話。5分後のフェリーに乗ることを伝える。「えっ5分後!」と驚きつつも優しく対応してくれた。5分前は非常識だったらしい。航空券の予約確定を証明するInvoiceと写真があれば、すぐに仮パスポートが出ると教えられる。
フェリーに乗り、香港オフィスの同僚と電話。航空券手配は可能だが、MasterやVISAだと本人サインが必要なため私が着いてからの手配になり、今日中にInvoiceを入手できるか不明。AMEXなら本人サインが不要なので今から手配ができ、今日Invoiceが出るとのこと。AMEX持っていてよかったぁ!カードの番号を伝える。周りの人みんなが番号を聞いているような気がするが仕方ない。
フェリー出発。無事にマカオを出国したことを記念して10(香港)ドルのコーヒーを注文。10マカオドルで払う。やった!マカオドルをほとんど使い切った!と喜んでいると、10香港ドル=11マカオドルだという。今までずっと余分に香港ドルを払っていたことに気づく。毎回10%ずつ過剰に請求されていたのだ!
14:45 香港到着、入国審査。事情を説明し、マカオで入手した書類を渡すと別室へ。ここでも事情聴取に書類記入。そこに別の係員が領事館からの通知FAXを持ってきた。領事館のフォローは本当にすばらしい。部屋の外で待っていると、他にも3~4人捕まって(?)いる。大声で抗議をしている人もいる。密入国?
しばらくすると呼ばれ、領事館から電話が入っているという。お礼と今後の予定を伝えて切る。本人の安全確認のための電話だろうか?領事館も大変な仕事だ。再び待っていると、写真を持っているか聞かれる。(ガイドブックには2枚と書いてあったのに・・・・涙)ないというと、ポラロイドカメラで2枚撮影。とりあえずニッコリ。
15:45 時計を見ると上司たちがちょうど空の上の時間。領事館は正しい。必要手続きとかかった時間を考えると、今日日本に発つのは無理だと実感。
15:55 香港での一時滞在許可をゲット。書類がいっぺんに戻ってきて出口でガサガサしていると香港政府の封筒をくれた。親切!預けた荷物を探すとカバンがポツンと1つ。周りには誰もいない。盗まれなくてラッキー。勝手に柵を乗り越えてカバンを取る。
タクシーで香港オフィスへ。香港メンバーの名刺を1枚持っていたので、それを見せる。運転手さんは英語の住所だと判らないらしく、裏面の中国語の住所で理解した様子。持っていてよかった!
16:25 タクシー下車。西武百貨店と書いてある。下がショッピングセンターだと言っていたが、本当にここか?随分賑やか。オフィス棟に向かい、エレベーター前の受付で階数を入力してEnterを押すと番号が表示された。その番号のエレベーターに乗るとびっくり。階数ボタンがない。乗る前に入力した階にしか停まらない仕組み。すごいセキュリティー。 香港オフィスに到着。まず香港オフィスの同僚にお礼。本当に助かった。ほっとするのも束の間、航空券の予約確認書をもらい、領事館へFAXし、電話。確認書をFAXしたので、今から行く必要はなく、明朝写真を持っていけばいいとのこと。写真サイズを詳しく教えてくれた。
16:40 やっと落ち着き、コーヒーを飲み一息ついた後、香港オフィスの同僚に泣きつき、写真館を探しに外へ。写真館で背景はどれにするか何度も聞かれた。地域ごとにパスポート写真の背景に色指定があるらしい。中国本土は赤と青の2種類必要で、香港は赤と白。時計を見ると17:45。申し訳なく思い、香港オフィスの同僚に帰りの時間は大丈夫か?と聞くと、今日はこれから日本社長と人事面談だという。ちょっと良心の呵責が減った。
16:40 オフィスに戻ると日本社長がいて大笑いされた。夕食の約束をし、オフィス棟と連絡通路でつながっている隣のホテルへチェックイン。長い道のりだった・・・。
翌日 無事日本に帰国。海外出張用携帯電話を総務に返却。ん?ん?な、な、なんと!電話の説明書の間にパスポートが!!みんなみんな、ごめんなさーいっっ!!

※本内容は弊社スタッフが体験した当時のものであり、現在の状況とは異なる場合がございます。あらかじめご了承ください。

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