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発展を続ける抗体医薬品製造用担体:MabSelect™ Familyモノクローナル抗体精製用のMabSelect™ Protein A担体は発展し続けています。 オリジナルのMabSelect™に加え、新たにMabSelect SuRe™とMabSelect Xtra™が発売されました。 いずれも現在の抗体医薬品製造プロセスにおける主要な課題(定置洗浄や高結合容量)に対応する担体です.。Sureは定置洗浄の際に使用されるアルカリ性溶媒に対する耐性が高く、一方Xtraは高発現原料からのより効率的な結合を目的として開発されました。 ガンや免疫疾患治療への応用を目的とするモノクローナル抗体医薬品のニーズは、今後ますます増えることが予想されます。 こうしたニーズに応えるため、製造現場においては細胞培養装置を大型化し、生産性を上げる必要もありますが、タンパク質発現レベルを今日の0.1~1.0 g/Lからその数倍に増加することも重要な課題です。 MabSelect SuRe™ - 効果的な定置洗浄にMabSelect SuRe™(Superior Resistance)は、強固なHigh Flow Agaroseをベースマトリックスとし、従来のProtein A担体よりも高い安定性を有するProtein A由来のリガンドを結合させた担体です。 この改良リガンドは定置洗浄(CIP)に通常用いられるアルカリ洗浄溶液に対する耐性が強化されています。 たとえば、MabSelect SuRe™は、塩酸グアニジンや尿素などの高価でしかもトラブルの原因となりがちな洗浄剤の代りに0.1~0.5 M NaOHを用いて洗浄可能です。 こうした代替により、モノクローナル抗体の製造コストを著しく削減できます。 MabSelect Xtra™ - 高結合容量を実現MabSelect Xtra™はSuReと同じく強固なHigh Flow Agaroseをベースマトリックスとし、粒子径を小さくして多孔性を向上させるように改良を加えています。 こうした改良により結合容量が著しく高くなります。 MabSelect Xtra™ (eXtra capacity)のIgG結合容量は、同様のアプリケーション向けに販売されている従来のProtein A担体と比較して、30 %も上回っています。 しかも、他のFc融合タンパク質に対しても高結合容量です。こうした改良により、特に高発現原料からの精製を行う際のコストの削減が実現します。 HiTrap™カラムMabSelect SuRe™には小スケール時の条件検討に便利な1 ml、5 mlのプレパックのHiTrap™カラムも用意しています。 まとめCaptureはモノクローナル抗体のダウンストリーム工程における第一ステップであり、最も重要なステップであるといえます。 MabSelect™ Familyに新たな製品が追加されることによって、このステップの精製効率を大きく引き上げ、生産コストの削減が可能となります。 お問合せフォーム※日本ポールの他事業部取扱い製品(例: 食品・飲料、半導体、化学/石油/ガス )はこちらより各事業部へお問い合わせください。 お問い合わせありがとうございます。 |
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