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ÄKTA™の簡単便利機能講座【7】
~カラム“全自動洗濯”のススメ~


服が汚れるように、カラムも使う度に日々汚れていきます。

シャツのように一度着たら洗わなければならないケースも、コートのようにシーズン毎にクリーニングに出すようなケースもあるように、カラムもその使用方法により、必要となる“洗濯”の頻度と強度は異なります。担体の種類によって推奨洗浄方法がありますので、カラムの添付説明書を参考にしつつ有効な洗い方を策定していただく必要があります。

ところで、「そろそろ洗いたいけど日中はÄKTA™が稼動していて時間が取れない!」というご経験はありませんか?

カラムの洗浄作業はゆっくりした流速にて行うことが多いため、システムを占有してしまう時間も長くなることが考えられます。カラム洗浄もメソッド化して、実験に使用しない時間帯に自動運転できると効率的です。

UNICORN™では、タンパク質分離用メソッドを組む要領でカラムを洗浄するためのプログラムを簡単に組むことができます。これはUNICORN™で操作するすべてのÄKTA™Systemで行えます。

<例>  Resource Q 1mlを0.1M NaOH 5カラム体積で洗浄後超純水に置換する場合

■準備

洗浄に使用する2液を下記のインレットに準備し、各インレットのパージおよびA、BポンプのPumpWash作業を行います。

0.1M NaOH :A1(A11)インレット

超純水 :B1インレット

■メソッド作成手順

1)Method Editor画面にて、Wizard™を起動。

UNICORN™ ver4以前をお使いの方はFile ↓ Newで新規メソッドを起動。

2)表示された“Main Selection, Column and BufferPrep”画面にて、

Main Selection :CIP(Cleaning in Placeの略)

(UNICORN™ ver4以前の場合は、Technique:any を指定することでTemplateリストからcipを選択可能。)

Column:Resource Q 1ml

Column Position:カラムを接続したポジション(カラム選択バルブのついた機種のみ)

Number of Cleaning steps(洗浄液の数):2

以上を設定し、Nextボタンをクリック

Main Selection, Column and BufferPrep画面
3)表示された“Cleaning Step1(2)”画面にて、

Pump Inlet A and B:A1、B1

Buffer valveの付いたÄKTA™ではBuffer valve A InletでA11

Concentration B:0%

Length of Step:5(CV)

以上を設定し、Nextボタンをクリック

Cleaning Step1(2)画面
4)表示された“Cleaning Step2(2)”画面にて、 Pump Inlet A and B:A1、B1

Concentration B:100%

Length of Step:5(CV)

以上を設定したら、Finishボタンをクリックしてメソッドを保存します(終了)。

Cleaning Step2(2)画面

■さらに便利な使い方

  • Method Queue機能を使うことにより、CIPのプログラムを精製メソッドと連結し、精製終了後カラム洗浄やエタノール置換を自動で行うこともできます。
  • 現在実行中の分離用メソッドが終了し次第、洗浄用メソッドやエタノール置換メソッドをスタートさせることが可能です*。

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