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「女子中高生のための関西科学塾」における実験講座にて
DeltaVisionお客さまの声

大阪大学蛋白質研究所
蛋白質高次機能研究部門
ゲノム-染色体機能研究室(篠原研究室)

篠原 美紀先生

「女子中高生のための関西科学塾」における実験講座にて

「女子中高生のための関西科学塾」は、独立行政法人科学技術振興機構の事業の1つである女子中高生の理系進路選択支援プログラムとして、理系進学に興味を持っている女子中高生の皆さんの背中を後押しすることを目的に2006年度から始まりました。
2012年度の「女子中高生のための関西科学塾」実験講座“光るよ見えるよタンパク質”では、生細胞のヒストンタンパク質の蛍光を指標に染色体の動きを観察する目的でDeltaVisionを用いました。

サンプル:HeLa細胞
蛍光標識:ヒストンH2B-GFP

ヒストンH2B-GFPのベクターを導入したHeLa細胞の多点同時観察。

10名の高校生が、各自、自分が観察する視野を選び、同時に10ポイントのタイムラプス観察が行えました。蛍光顕微鏡の取り扱いがはじめての皆さんでも、分裂期細胞の染色体分配の様子を、生細胞のままで鮮明に映し出すことができました。

実験講座の様子1 実験講座の様子2
「女子中高生のための関西科学塾」実験講座“光るよ見えるよタンパク質”の様子

※本実験では人体の健康に影響を及ぼすような機器・試薬を使用していないため、白衣未着用のまま作業をしています。
※「女子中高生のための関西科学塾」実験講座“光るよ見えるよタンパク質”は高校生向けの講座です。
※お客さまの使用経験に基づく記載です。

篠原先生ご所属の大阪大学タンパク質研究所蛋白質高次機能研究部門ゲノム-染色体機能研究室のご研究紹介:
2つのDNA鎖の交換反応である相同組換えは、ゲノムの恒常性の維持、可塑性の産生に大切な役割を果たしている。体細胞分裂期にはDNA2重鎖切断等のDNA損傷の修復に、減数分裂期には相同染色体の分配やゲノムの多様性の産出に必須である。また、減数分裂期の組換えは、体細胞分裂期の組換えと異なり、染色体構造形成(シナプトネマ複合体形成)やテロメアのクラスタリングなどの染色体再配置と共役し、複雑な制御を受けている。
体細胞期の組換えの破綻はゲノムの不安定化を誘発し、細胞の癌化の原因になる。一方,減数分裂期の組換えの機能不全は不妊症やダウン症に代表される異数体病の原因になることが知られている。
体細胞、減数分裂期の組換え反応の分子メカニズムを解明するために、特に,相同鎖の検索、交換反応に関与する遺伝子、蛋白質の機能を分子生物学的、遺伝的、細胞生物学的、生化学的手法を用いて解析している。

大阪大学タンパク質研究所蛋白質高次機能研究部門ゲノム-染色体機能研究室

 

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