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お客さまの声:だから選んだÄKTA™micro!お客さま:村上聡 教授 膜タンパク質や天然物は、近年、解析の重要性が高まっていますが、もともとのサンプル量が少ないため、極力希釈されずに少量分取したいというご要望があります。 ÄKTA™microは、従来の1/2以下のサンプル分取量を実現させ、迅速かつ再現性のある純度確認を可能にしており、少量精製でお困りのお客さまにぴったりのシステムです。 今回、ÄKTA™microをご導入いただいた村上聡教授(東京工業大学)に、精製の難しいタンパク質の精製事情をふまえ、ÄKTA™micro選定時のポイントや期待について、お話をうかがいました。 弊社スタッフ この度は、ÄKTA™microを導入いただき、ありがとうございます。 村上教授 実は数年前からÄKTA™microのような機種に対するニーズはありました。4年くらい前にも、これからは分析時間の短いゲルろ過カラムや少量のサンプルによる分析系が必要だと考えていました。 弊社スタッフ その頃、研究のターゲットに変化があったのでしょうか。 村上教授 タンパク3000プロジェクトなどでは、これまで技術的に発現・精製が可能であったタンパク質をターゲットとしてきましたので、ÄKTA™explorerやSTREAMLINE™のような高流速で大量のサンプルを精製することにフォーカスし、タンパク質を大量に回収することが重要なステップでした。 弊社スタッフ 膜タンパク質などの精製は、どういった点でハードルがあるのでしょうか。 村上教授 これらのタンパク質は精製が難しいだけでなく、発現も難しく、収量を得るのも一苦労です。発現も大腸菌ではなく、動物や昆虫細胞を用いた発現系を取り入れる必要があったり、可溶化で用いる界面活性剤も吟味したりと複雑になり、またそれに伴うコストも増大しています。そのため各ステップで確認に使うタンパク質の量も、高価な界面活性剤を含むバッファーの量も、少ない方がより経済的です。 弊社スタッフ これまでは、少量のサンプルをどのように精製なさっていたのですか? 村上教授 実は、これまではÄKTA™explorer 10Sを駆使し、例えばフラコレ先端のチュービングを尖らせるなどして液滴のサイズを小さくする努力をしていました。 弊社スタッフ SMARTシステムの分取方法は、皆さまにご評価いただいた点の1つでしたが、ÄKTA™microの分取方法は、どう評価なさいますか。 村上教授 このÄKTA™microでは、外径0.375 mmのフラクションキャピラリーを使用しているため、超純水では1滴がかなり少量です。界面活性剤を使うと張力が減少し、さらに1滴の大きさが小さくなると考えられます。SMARTシステムにはワイプモード、つまり1滴以下のフラクションを可能にする技術がありましたが、Superdex™等のゲルろ過カラムを使う時、はたして1滴以下のフラクション量が必要でしょうか?Superdex™であれば(ÄKTA™microの分取)最小設定の40 µlでも十分と考えています。 弊社スタッフ 実際に、先生のご研究の中でÄKTA™microがどのようにお役に立つのでしょうか。 村上教授 私たちは少量のサンプルでピーク形状の分析を行い、そのフラクションを電気泳動にて確認しています。ÄKTA™microではサンプルの分析がメインで、得られたフラクションも電気泳動に使う程度なので、少量のサンプルが分離、分取できるこのシステムはこれからの研究で重宝するのでは、と期待しています。大量に精製する必要が出てきたら、ÄKTA™explorerを使えばいいのです。 弊社スタッフ 貴重なご意見をいただき、誠にありがとうございました。 ※お客さまの使用経験に基づく記載です。 関連情報お問合せフォーム※日本ポールの他事業部取扱い製品(例: 食品・飲料、半導体、化学/石油/ガス )はこちらより各事業部へお問い合わせください。 お問い合わせありがとうございます。 |
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