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ライブWebinarでお受けした質問に対する回答をご紹介します。

ÄKTA™prime plusを使用しております。改善点、変更点は何ですか?

ÄKTA™prime plus と比較したÄKTA go™の主な特徴・利点を上げさせていただきます。

  • 配管については、ÄKTA go™ の場合は配管が前面に設計されていますので、操作しやすくなっております。
  • ÄKTA™prime plusの耐圧は1MPa、ÄKTA go™ は5MPaになりますので、 Triconゲルろ過カラムなど推奨カラムの選択範囲が広くなりました。 ÄKTA™prime plusでは使用できなかった高分離能カラムを使用することができます。
  • Softwareについては、UNICORN™ソフトでマニュアル操作・メソッド作成などの操作性が向上しました。シンプルな作りと、直感的に使用できるUNICORN™ソフトウェアで、新入生・新しいスタッフへのトレーニングも簡単です。
  • オプションのコンポーネントを追加して、ÄKTA go™システムの機能を拡張できます。 Air sensorをSample Inletに追加すると、サンプルを最後まで添加しエアを噛んだらメソッドの次のフェーズに移行する機能を使用することができます。
  • Outlet ValveにはFracポート以外にOut1ポートがあります。素通り画分など大量に分取したい部分があればこのOut1ポートで分取しておくことが可能です。
  • ÄKTA™prime plus の場合はF9-R同様EscargotタイプのFraction Collectorでしたが、ÄKTA go™ では、F9-Rと新しいフラクションコレクターF9-Tどちらかを選択することが可能です。 F9-Tではマイクロプレート、deep-well plateに分取することができます。
  • カラムバルブオプションを追加することで、複数のカラムを接続しておくことが可能になります。さらにカラムに送液されないバイパスラインでシステム洗浄を行うことも可能です。

ÄKTA go™はカラムの選択性、システムの拡張性、操作性に優れたシステムとなっています。


ÄKTA go™の後継機は何でしょうか?

ÄKTA™prime plus になります 。新旧対応表を下記にお示しします。

Discontinued New Model
ÄKTA™FPLC
ÄKTA™purifier UPC 10
ÄKTA pure™ 25 L1
ÄKTA™purifier 10
ÄKTA™purifier 10 plus
ÄKTA pure™ 25 M1
ÄKTA™prime plus ÄKTA go™
ÄKTA™xpress ÄKTA pure™ 25
ÄKTA™micro ÄKTA pure™ 25 M


システムのデッドボリュームはÄKTA pure™システムなどと比べて小さくなっている認識で良いでしょうか?

システム構成にもよりますので一概に言えないですが、 インジェクションバルブやカラムバルブ(V9-Cm vs V9-C)は、デッドボリュームが小さくなりました。 インジェクションバルブのデッドボリュームは5μlと最小限に抑えられています。


これまでのフラコレではどれに対応?

ÄKTA pure™でも使用されているF9-R に加え、2020年に新たに発売されたF9-Tが接続可能です。

  • F9-Rには、3種類のチューブラックがあり、様々な試験管(直径12mm,10-18mm,30mm)が使用可能です。 必要に応じてチューブサポートを装着して、高さを調整します。
  • F9-Tでは様々なディープウェルプレート(96,48,24-well)、マイクロプレート、およびマイクロチューブが使用可能です。トンネルを使用して、F9-TをÄKTA go™の下に設置することも可能です。ラボスペースまたは低温室のスペースを有効利用できます。


逆相クロマトグラフィーは推奨されていますか?(逆相カラムを使うのは難しいでしょうか)

ÄKTA go™では逆相クロマトグラフィーは推奨されておりません。

推奨アプリケーション

  • Affinity chromatography (AC)
  • Anion exchange chromatography (AIEX)
  • Cation exchange chromatography (CIEX)
  • Desalting (DS)
  • Size exclusion chromatography (SEC)


ÄKTA™製品の比較ですが、「こういう用途ならÄKTA pure™でないと問題がある」、「こういう用途ならÄKTA go™で大丈夫」といった目安はあるでしょうか?

拡張性を求めるようなケース、疎水性クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィーを使う場合はÄKTA go™ではなく、ÄKTA pure™がおすすめになります。 組み換えタンパク質でよくやられているアフィニティー交換クロマトグラフィーでフラクションを取ったのちに、再度サンプルをインジェクションをしてゲルろ過クロマトグラフィーを行うというような実験系はÄKTA go™で十分です。一方ÄKTA pure™ならアフィニティクロマトグラフイー後に目的の画分をサンプルループ等に取っていただき、続いて脱塩クロマトグラフィーを連続で行うようなアプリケーションも行っていただけます。


ÄKTA pure™ 25でできて、ÄKTA go™でできないことは何ですか?

前の回答と重複する部分もありますが、下記の通りとなります。

  • ÄKTA go™は逆層クロマトグラフィー、疎水性クロマトグラフィー(HIC)は推奨されていません。
  • ÄKTA go™ではUVモニターは280 nm固定波長となりますが、ÄKTA pure™ではÄKTA pure™ L(280 nm固定UVモニター)かÄKTA pure™ M(190~700 nmの範囲で3波長同時測定可能)を選択することができます。
  • ÄKTA pure™ではフラクションコレクターF9-Cを選択することが可能です。F9-Cは各種サイズの試験管、deep-well plate(96,48,24-well 角穴タイプに対応)、250mlボトルなどに対応できる各種カセット、トレイをご用意しています。さらに高流速での送液時に取りこぼしを防ぐアキミュレーター機能を搭載しています。
  • ÄKTA pure™ではSample Pumpを追加することが可能です。


ÄKTA™prime plusで可能であったUNICORN™を使用しないManual操作での稼働は可能でしょうか?

ÄKTA go™はUNICORN™ソフトからの操作となります。


24穴のディープウェルは使用できますか。

はい、F9-Tでは24wellのdeep-well plateを使用できます。分画サイズは最大9ml、初期設定8mlです。


サンプルループは何mLまでありますか。

10 ul(18112039)、100 ul(18111398)(以上25 MPa まで)、500 ul(18111399)、1 ml(18111401)、2 ml(18111402)(以上10 MPa まで)、5 ml(18114053)(1 MPa まで)のサンプルループがあります。

スーパーループ(オプション)もご使用いただけます。スーパーループは、10 ml(18111381)、50 ml(18111382)(以上4 MPa まで)、150 ml(18102385、別途コネクター及びチュービングが必要)(2MPa まで)の3 種類があります。


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