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イムノクロマト用ニトロセルロースメンブレン「FF120HP Plus」での組成成分が異なる溶液のフローWhatman™イムノクロマト用ニトロセルロースメンブレンは、各製品に流速[s/4cm]が設定されていて、これは水を用いて測定されています。一方、実際のテストキットにサンプルを滴下した場合、溶液には生体サンプル由来の物質以外にもコンジュゲートやブロッキング剤として使用されているタンパク質、無機塩、親水化剤、糖などの賦形剤、界面活性剤など様々な物質が含まれた混合溶液となっており、溶液の表面張力、粘性、不溶性の凝集物などの影響により、水の場合とは異なる挙動を示す場合があります。 例えば、 特にメンブレンと溶液の間の界面張力に基づく物理化学的現象として説明される「濡れ性」に問題があると、再現性のある結果を得ることができないため、最初に解決すべき問題です。 ハーフストリップでのメンブレンフローの確認例FF120HP Plus を用いて、組成成分の異なる溶液のフローを確認してみました。 1. メンブレンと吸水パッドを用いた垂直吸水による確認例 サンプルパッド:無
2. サンプルパッド、メンブレンと吸水パッドを用いた水平吸水による確認例 サンプルパッド:Standard 14(ガラス繊維ろ紙), 25 mm x 5 mm
結果今回の溶液の組成ではフロー先端形状が乱れる、キャピラリーフロータイムが顕著に長くなるといった不具合は認められませんでしたが、キャピラリーフロータイムについて垂直吸水でも水平吸水でも同様の流速の変化が認められました。
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