2019-03-01 10:30:00
日頃ÄKTA™をかわいがって頂いている皆さま。また、これからかわいがっていただく皆さまに、今回はゲルろ過の小ネタをお送りします。
皆さまゲルろ過をお使いでしょうか?
サンプル量を少なく、流速を遅く、カラムを長くすれば分離能が向上するという事は良く知られています。
具体的にそれぞれどのような効果があるのかをご紹介させていただきます。
アプライ可能なサンプル量はカラムボリュームの最大5%と言われています。脱塩の場合は30%です。
流速がゆっくりであるほど分離能は上がるというのは具体的にはどういった事なのか?
ゲルろ過カラムを2本連結すると分離能は倍になるのでしょうか?
以下の図をご覧ください。
いかがでしたでしょうか?
サンプルボリュームを減らしてゆっくり流すと分離能は向上しますが、それぞれの要因に分けるとちょっと効果が違っていますね。
ただし、サンプルを少なくしすぎたり、流速をゆっくりにしすぎたりするのは逆効果になることもあります。
カラム内での拡散による影響のほうが大きくなってしまうからです。サンプル量も流速も、マニュアルに記載さえている範囲で調整してください。
カラム2本連結も試していただくと違いが分かりやすいかもしれません!