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DeltaVisionは、難しいことを簡単にできるようにした顕微鏡
DeltaVisionお客さまの声(2/2)

東京医科大学神経生理学講座

教授 八谷 如美 先生
助教 加藤 大樹 先生

イメージングにつきまとう「これ本当?」を軽減する顕微鏡

神経疾患の解明のためにさまざまな分野でDeltaVisionをお使いになっている先生方に、お使いいただいている理由を伺いました。

八谷先生は「常に研究者は、自分が出したデータや結論が、アーティファクトによる間違いではない、という確証を得るために考え抜き、実証する努力をしています。すごい不安とプレッシャーの中で闘っています。」と切り出されました。そのような環境にある中で、鏡筒を通して観察した画像と異なる細胞画像データになる、画像処理後のデータがあまりに変わりすぎて「これ本当?」と疑うような画像が出てきたとしたら、この不安はますます大きくなるかと思います 。

この不安について、日々実際にDeltaVisionをお使いいただき、実験現場をリードされている加藤先生はこうお話しくださいました。「DeltaVisionでは、目でみたもの(鏡筒を覗いて見えるもの)に近い画像が撮れます。また、CCDカメラで撮影した画像で見えるものを確認してから、デコンボリューション処理で高解像度画像にするので、見えるべきものを見えなくしてしまうリスクを軽減できます。画像処理する前の生データを残しておけるので、元に戻って確認することができるので安心です。」

新入生でも簡単に共焦点顕微鏡のような高解像度画像を撮れる

信頼性の高いデータが得られるとしても、普段の使い勝手が悪いと元も子もありません。
そこで、DeltaVisionの使い勝手についても詳しくお話を伺いました。

加藤先生:「何といっても、DeltaVisionでは、楽に、共焦点顕微鏡で取得したような高解像度画像が得られることが良い点だと思います。起動の手間や、たくさんのパラメーターを適切に設定する難しさや煩わしさが少ないので、サンプルが多い場合でも大丈夫です。ソフトウェアのインターフェースが使いやすくできているのも助かります。」

八谷先生:「使いやすいから、イメージングが初めて、という新入生にとっても使い始めるハードルが低いですね。DeltaVisionである程度経験を積んでから共焦点顕微鏡へ、というケースが多いです。」

さらに、加藤先生おすすめの使い方は、小さい対象物や局在を解析するときは、まずDeltaVisionで見て、もっと細かいものを見る必要があれば、共焦点顕微鏡で撮影することだそうです。

細胞が死ににくいマイルドなライブセルイメージング

先生方のご研究内容の中に何度か登場しているライブセルイメージングについてもお話しいただきました。

加藤先生:「ライブセルイメージングでまず問題になるのが、光毒性によって細胞が死んでしまうことです。DeltaVisionだと、露光時間が短いので、ストレスを抑えることができます。細胞へのダメージが少ないので、アーティファクトを見てしまう危険性を軽減できると思います。また、撮影速度が速いので、細胞内を動いているタンパク質の動きを捉えやすいですね。」

難しいことを簡単にできるようにした顕微鏡、もっと使いやすくするために

15年以上使い続けDeltaVisionを知りつくした八谷先生に、データ転送の簡便性、リーズナブルなアップデートなどの改善要望もお伺いしつつ「改善すべき点はあるものの、総合的には使いやすい顕微鏡だと思います。普通の落射蛍光顕微鏡とは比べものにならないほど解像度はいいし、見るものによっては共焦点顕微鏡に劣らない画像が撮れます。“共焦点顕微鏡で撮りなさい”と言っても、研究室の皆がまずはDeltaVisionで撮るのは、やっぱりこういう理由からなのでしょう。DeltaVisionは難しいことを、研究者自身で簡単にできるようにした顕微鏡ですね」と締めくくっていただきました。

  1. Hachiya N. et al. (2004) Microtubules-associated intracellular localization of the NH2-terminal cellular prion protein fragment. BBRC 313, 818-823.
  2. Hachiya N et al. (2004) Anterograde and retrograde intracellular trafficking of fluorescent cellular prion protein. BBRC 315, 802-807.
  3. Kato H. et al. (2013) Motor Switch form KIF4 to KIF5 iInduces a selective reduction in Anterograde Velocity of Fluorescent Cellular Prion Protein in Neurires. J Neurol Neurophsiol.S11-005
  4. Nishijima K. et al. (2012) Calmodulin-Like Skin Protein (CLSP) is a Novel Biomarker Candidate for Pick’s Disease by Unfoldin-Modified Proteomics Analysis. J Neurol Neurophsiol. S11-003.
  5. Ichimura T. et al. (2013) 14-3-3 proteins sequester a pool for soluble TRIM32 ubiquitin ligase to repress autoubiquitination and cytoplasmic body formation. Journal of Cell Science 126, 2014-2026

八谷如美先生が主宰される東京医科大学神経生理学講座のHPです。是非ご覧ください。
東京医科大学神経生理学講座

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