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日々Biacore™についてお客さまとお話ししていると
「固定化方法、リガンドを希釈バッファー、再生条件など条件検討が多岐にわたるので大変」
「はじめて取り組むのに、ノウハウをまず勉強するのに時間がかかる」
といった声をお伺いすることがあります。そこで、今回はそのようなお困りを解決し、
ようになり、最速で実験の結果を得ることができる方法をお伝えしたいと思います。
そんな夢のような実験方法がBiotin CAPture Kitを使用した固定化方法です。知っている方にはすでにお試しいただいており、さらにユーザー数は年々増加傾向にあります。
どのような手法なのでしょうか?原理を下図に示しました。図の下から順に説明すると、一本鎖DNAが固定化されているSensor Chip CAPに、ストレプトアビジンで修飾された相補鎖(Biotin CAPture Reagent)が結合しています。そこにビオチン化したリガンドがキャプチャーされ、最後にアナライトと相互作用しています。
固定化がDNAの相補結合と、ビオチンーストレプトアビジンの結合というシンプルな系なので、他の固定化法と比較するとバッファーのpH、再生条件などの条件検討がほぼ不要で、マニュアル通りに操作すれば固定化ができます。 得られるセンサーグラムは下図のようになります。
以上のフローからもお分かりいただける通り、リガンドをビオチン化しておくだけで、サンプルごとに条件検討せずに、同一のプロトコールで結果が出せる。再生の条件もマニュアル通りに作業できるので、Biacore™の測定を簡便に行っていただける。そして、さまざまな固定化の手法を学ぶことなく、まずBiotin CAPture Kitをお試しいただくというルーチン化が可能です。
Biotin Capture Kitで不向きなサンプルはありますか?良いことばかり書きましたが、塩基の相補性を利用しているために苦手なサンプルもあります。苦手なサンプルを測定する場合や、Biotin CAPture Kitが使用できないようなケースでは、ビオチン-ストレプトアビジンの系を利用したSensor Chip SA/NAにダイレクトに固定化します。 Biotin CAPture Kitの苦手なケース下記のようなサンプルでBiacore™ 3000、Biacore™ X100などで測定される場合には、検出に十分な量が固定化されるか注意が必要です。
Biotin CAPture Kit不可なサンプルBiotin CAPture Kitはご使用いただけないため、Sensor Chip SA/NAをご使用ください。
【NEWS】
繰り返しになりますが、まずはアナライトをビオチン化する→Biotin CAPture Kitで実験する→うまくいかないケースはSensor Chip SA/NAを使用するというプラットフォームが確立すれば、サンプルの数&測定サンプルの種類が多く条件検討が大変なケースでも、ノウハウや経験がないので自信がないという方にも、Biacore™の測定系を最速で立ち上げていただくことが可能となります。Biotin CAPture Kitは冒頭でご紹介した「Biacore™は大変」「勉強するのに時間がかかる」といったお声を一挙解決するソリューションなのです。 次に、実際に実験をする際に何が必要となるのか、どのような手順になるのか詳しくご説明したいと思います。
【NEWS】
>>Biotin CAPture kitを用いた実験を実際に行ってみよう
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