イメージングサイトメーター(IN Cell Analyzer)アプリケーションノート
イメージングサイトメトリーによる解析メリットの一つは、細胞の形態を評価できることです。本稿では、HCA(ハイコンテントアナリシス)/蛍光顕微鏡用試薬キット、NeuroTox-3: High Content Analysis kit for co-culture of neurons and astrocytes (Millipore™ Cat. # HCS222)およびNeuroTox-1: High Content Analysis kit for Neurite outgrowth & Synaptic activity (Millipore™ Cat, # HCS226)用いて、各種薬剤処理による神経突起伸張およびシナプス形成への影響を検討いたしました。
IN Cell Analyzer 2000では、視野サイズの広いラージCCDカメラ(400万画素)を搭載しているため、広範囲に突起を伸ばす神経細胞であっても効果的に解析することができます。
※本アプリケーションは、7th annual High-Content Analysis conference and exhibition 12-15th January 2010, San Francisco, California, USA にてポスター発表した内容です。

ラット海馬ニューロン (IN Cell Analyzer 2000で取得した蛍光画像)
×10レンズ使用。DAPI(青)、FITC-βIII-tubulin(緑)、Cy3-Synaptophysinによる重ねあわせ画像。

アクリルアミド添加時におけるラット海馬ニューロンの評価
アクリルアミド添加による神経細胞への影響を評価しました。
(A):0.1mM アクリルアミド添加時の蛍光画像、×10レンズ使用
(B):1 mM アクリルアミド添加時の蛍光画像、×10レンズ使用
(C):1細胞あたりの神経突起の平均長さ(青)と、シナプスの平均数(赤) ※横軸:アクリルアミド濃度
(D):ウェル中の全細胞数(1ウェルあたり4視野を積算)
※(C)、(D)のデータは3ウェル測定からの平均値として算出