ビオチン標識したサンプルはSensor chip SAで簡便にチップ表面に保持できますが、一方でstreptvidinはアナライトと非特異的な結合を起こしやすいデメリットがあります。

今回、新たに3枚入りが販売開始となったSensor chip NAは、低分子化合物のスクリーニングを主目的として開発されたセンサーチップです。streptavidinに比べ、より非特異的な結合を起こしにくいNeutrAvidin™がpreimmobilizeされています。注意点として、酸への耐性が低いため、再生不要な測定系に用いていただきます。

現在、ビオチン標識したサンプルをチップ表面に保持するためのセンサーチップやキット製品として、下表の選択肢があります。

Sensor Chip NA

Sensor Chip SA

Biotin CAPture Kit

キャプチャー分子 NeutrAvidin™
ニュートラビジン
streptavidin
ストレプトアビジン
streptavidin
ストレプトアビジン
主な対象リガンド タンパク質、核酸 タンパク質、核酸 タンパク質
主な対象アナライト 低分子化合物 低分子化合物
タンパク質
低分子化合物
タンパク質
主な用途 スクリーニング スクリーニング
キャラクタリゼーション
キャラクタリゼーション
センサーチップの種類 Series S Series S
Classic
Series S
Classic
センサーチップの再利用(リガンドの解離) 不可 不可 可能
再生条件の検討 再生不要な測定用 必要 不要
特徴 RYD配列を含まず非特異結合を最小限にできるセンサーチップ Biotinキャプチャーで広く使用されるセンサーチップ 強固なBiotinキャプチャーを利用しつつセンサーチップの再利用が可能なキット
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