Sensor Chip Protein A, G, L, 各種キャプチャーキットとの違いは何ですか?

Sensor Chip PrismA

Sensor Chip Protein A***

Sensor Chip Protein G***

Sensor Chip Protein L***

Human Antibody Capture Kit

Human Fab Capture Kit

Mouse Antibody Capture Kit

Human IgG1, IgG2, IgG4 Human IgG1, IgG2, IgG4 多くの哺乳類IgGおよびヒトIgG全サブクラス 主にヒトやマウスIgG、Fc領域のない抗体 Human IgG全サブクラス Human Fab fragments Mouse IgG全サブクラス、IgA、IgM
VH3*(強く結合)
CH2, CH3
CH2, CH3 Fc領域 κ light chain CH2 κ1,2,3
λ1,3(κ4およびλ2は未検証)
PrismA Protein A GammaBind™ G Capto™ L モノクロ抗体 2種のマウスモノクロ抗体(抗κ抗体:IgG1, 抗λ抗体:IgG2a ポリクロ抗体
Standard product Standard product Certificate of Analysis**発行不可 Certificate of Analysis**発行不可 Standard product Standard product Standard product
Series Sのみ Classicも販売 Classicも販売 Classicも販売
  • *抗体のVH3 sequenceはバラエティに富むため、必ずしも全ての抗体とは結合できません。特定のアミノ酸配列(現状では非公開)のみとの結合となります。
  • **Sensor Chip Protein G, Lは標準的な製品とは異なりBiacore™ ™ Extend productという分類の製品であり、これは市場のニーズに迅速に対応した製品となっております。社内基準により製品の出荷前チェックは実施されており合格した製品のみが出荷されているものの、Certificate of Analysisは発行されませんので企業がQC目的で使用することは推奨されません。研究目的での使用を想定しております。将来的に市場から良好なフィードバックが得られれば標準的な製品として取り扱われる可能性はあります。
  • ***Sensor Chip Protein A, G, Lが結合できる抗体の動物種やサブクラス、その親和力などは以下の表を参考にしてください。Biacore™で安定的なベースラインが得られるのは表中の++++以上を目安にお考え下さい。

どのように各センサーチップや各種キャプチャーキットを使い分けますか?

PrismAチップはready-to-useですので、利便性を重視した抗体の濃度分析にご利用ください。Kinetics解析には用いられません。

Protein Aチップはready-to-useですので、利便性を重視した抗体の濃度分析およびkinetics解析にご利用ください。ウシ胎児血清には非特異的に結合する可能性がありますので、含まれている場合は各種キャプチャーキットをご利用ください。

Protein Gチップはready-to-useですので、利便性を重視した抗体の濃度分析およびkinetics解析にご利用ください。血清に対する非特異的結合はProtein Aよりも抑えられているはずですが、もし含まれているならば各種キャプチャーキットをご利用いただく方が良いでしょう。またマウスIgGではマウスIgG2a以外のサブクラスに対してはあまり親和力は強くないため、ベースラインが不安定になりやすいです。この場合、Protein AやMouse Antibody Capture Kitをご利用ください。

Protein Lチップはready-to-useですので、利便性を重視した抗体の濃度分析やyes/no-screeningにご利用ください。抗体のパラトープには影響しない領域でキャプチャー可能ですが、抗原の結合によりベースラインドリフトが発生するためKinetics解析には用いられません。

Human Antibody Capture Kitはモノクローナル抗ヒトIgG抗体をキャプチャー試薬として使用しています。濃度分析やkinetics解析に利用できるほか、抗体サンプル溶液中にFCS(ウシ胎児血清)が含まれている場合などにご利用ください(FCSはProtein Aリガンドと非特異的に結合します)。またヒトIgG3もキャプチャーする点にもご注目ください。その他、Reference cellをタンパク質フリーの状態にしたい場合などにもご利用いただけます。

Human Fab Capture KitはFcγRIとは非特異的な結合を起こすことが知られていますのでご注意ください。

Mouse Antibody Capture Kitはポリクローナル抗マウスIg抗体をキャプチャー試薬として使用しています。濃度分析やkinetics解析に利用できます。Protein AやPrismAとは異なり、マウスIgG1もキャプチャーできる点にもご注目ください。その他、Reference cellをタンパク質フリーの状態にしたい場合などにもご利用いただけます。

Sensor Chip PrismAの使用に当たり注意すべきことはありますか?

使用前の保存

パウチのまま冷蔵庫(2-8℃)に保存してください。

開封時

その他のセンサーチップと同様に、パウチから開封したら必ず中のシートを取り出して目視してください。その際、金膜上に白いスポットが見られることがありますが、これはセンサーチップの製造過程で使用した安定化溶液です。

これらはアッセイパフォーマンスや装置の機能に何ら影響を与えません。

ランニング緩衝液

通常のBiacore™で用いるものをご利用可能です。

測定温度

25℃以外での使用を確認しておりません。

前処理

測定前のSurface conditioningは不要です。

Startup cycle

3回のStartup cycleを用意してください。

再生溶液

60s, 10mM Gly-HCl, pH1.5を推奨します。

120s, 50mM NaOHも可能です。

チップの再利用

装置にドック後、取り出しての再利用については確認がとられていません。

Kinetics解析は可能?

VH3と結合するため非推奨です。抗体をキャプチャーし、kinetics解析を実施したいならSensor Chip Protein Aなどの別の方法を推奨します。

Epitope binningは可能?

非常に高い結合容量があり、PrismAをブロックしきれないため非推奨です。

細胞培養上清も利用可能?

可能ですが、細胞由来の成分が非特異的結合を起こす可能性があります。ただしこの非特異的結合は細胞培養上清をランニング緩衝液で希釈することで軽減できます。

その細胞培養上清にもよるのですが、最低でも10倍に希釈することを推奨します。

クロマトグラフィーからの溶出サンプルも利用可能?

可能ですが、溶出により高イオン強度や低pH条件になっていることがあり、それらはPrismAと抗体の結合を阻害します。

やはり最低でもランニング緩衝液で10倍に希釈することを推奨します。

Sensor Chip PrismAの詳細な測定データはどこで確認できますか?

Biacore™ Series S Sensor Chip PrismAのData fileとFAQについては以下をご覧ください。

Biacore™センサーチップについてはこちらから
Biacore™ Knowledge Center