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Location:Home > 実験手法別製品・技術情報 > タンパク質サンプル調製・前処理 |
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第2章
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非イオン性 | MW(無水状態) | CMC2 (mM) | 平均ミセル重量 |
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Brij™-35 | 1199.6 | 0.09 | 48,000 |
Digitonin | 1229.3 | - | 7,000 |
MEGA-8 | 321.5 | 58 | - |
Nonidet P-401 | 306 | 0.25 | - |
n-Nonyl-β-D-glucopyranoside | 306.4 | 6.5 | - |
n-Octyl-β-D-glucopyranoside | 292.4 | 20-25 | 25,000 |
n-Octyl-β-D-maltopyranoside | 454.5 | 23.4 | 38,000 |
Triton X-1001 | 625 (avg) | 0.2-0.9 | 80,000 |
Triton X-114 | 537 (avg) | 0.35 | - |
TWEEN 20 | 1228 (avg) | 0.059 | - |
TWEEN 80 | 1310 (avg) | 0.012 | 76,000 |
両イオン性 | |||
CHAPS | 614.9 | 6-10 | 6,150 |
CHAPSO | 630.9 | 8 | 7,000 |
Zwittergent 3-10 | 307.6 | 25-40 | 12,500 |
Zwittergent 3-12 | 335.6 | 2-4 | 18,500 |
陰/陽イオン性 | |||
Cetyltrimethylammonium Bromide (CTAB) | 364.5 | 1 | 62,000 |
Cholic acid, sodium salt | 430.6 | 9-15 | 900 |
Deoxycholic acid, sodium salt | 414.6 | 2-6 | 1,200-4,900 |
Lauroylsarcosine, sodium salt | 293.4 | - | 600 |
SDS | 288.4 | 7-10 | 18,000 |
1 Nonidet P-40, IGEPAL CA-630, and Triton X-100 are liquid detergents of similar structure and average formula weight
2 Temperature: 20~25℃
界面活性剤選択ではまず、過去に同様の事例がないか文献を検索します。次に可溶化の最初のステップに使用する界面活性剤を選択しますが、これは経験的に行われることが多く、何種類かの界面活性剤についてスクリーニングを行い、目的タンパク質の収量を分析します。界面活性剤/タンパク質比が重要であり、可溶化中には過剰量の、例えばタンパク質(および脂質)の量の2~3倍の界面活性剤を使用する必要があります。アーティファクトとタンパク質修飾を防ぐために、最高品質の「タンパク質グレード」の界面活性剤を使用することが重要です。例えば、頭部にポリオキシエチレンを持つ界面活性剤には、酸化を引き起こす過酸化水素と有機過酸化物が含まれていることがあります。
界面活性剤によって選択的に抽出される脂質とタンパク質の種類が異なり、可溶性力価も異なります。この差は、界面活性剤分画の違い(differential detergent fractionation)で明らかにされています (14)。
多くの場合、界面活性剤は抽出ステップにのみ使用すれば十分で、ワークフローの全ステップを通して使用し続ける必要はありません。ただし、膜タンパク質の場合、タンパク質と界面活性剤が混合ミセルの中で複合体を形成するため、全ステップに界面活性剤を使用する必要があります。
Triton X-100などの芳香族を含む界面活性剤は280 nmで大きい吸光度を示します。
N-ラウリルサルコシン酸塩などの長鎖カルボン酸や胆汁酸塩には、二価陽イオンと沈殿物を形成する性質があります。ただし、コール酸塩などの胆汁酸塩や、CHAPSやCHAPSOなどのコール酸塩誘導体は、二価陽イオンと沈殿物を形成しません。
カルボン酸を含有する界面活性剤は、弱酸性pHでプロトン化して不溶性になる可能性があります。
Triton X-100、Lubrol PXなどの非イオン性ポリオキシエチレンエーテルでは、温度変化に伴いミセル重量が変化します。温度が線形に上昇すると、ミセルが指数関数的に膨張します。このため、界面活性剤が曇点と呼ばれる温度点において非水相として分離します。
カオトロープ剤は、生物分子内または生物分子間の水素結合を断ち切る物質です。低濃度のカオトロープ剤は選択的可溶化を引き起こします。濃度が高くなると、タンパク質の不活化につながります。抽出効率がもっとも高いカオトロープは、一般にタンパク質の変性をもっとも効率的に引き起こします。尿素およびグアニジン塩酸は広く使用されているカオトロープで、タンパク質の溶解性を高め凝集を最小限に抑えます。タンパク質を十分に変性させるには、一般に6 Mのグアニジン塩酸または8 Mの尿素が必要です。精製グレードの高い化合物を使用する必要があります。
タンパク質サンプルの調製には高品質の抽出バッファーを使用します。また、微粒子を除去するためにろ過することをおすすめします。少量の場合には、Whatman™シリンジフィルターまたはシリンジレスフィルターを使用できます。Whatman™ Klari-Flex™ボトルトップフィルターシステムを使用すれば、15 ml~1 Lのバッファーを一度に処理できます。
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