●タンパク質の精製に幅広く適用可能
●His-tagタンパク質をはじめ、金属イオン親和性タンパク質の精製に最適
●界面活性剤や高塩濃度バッファーを必要とする膜タンパク質、タンパク質凝集物の精製にも使用可能
●Cu2+、Zn2+、Ni2+、Ca2+、Co2+、Mg2+などの金属イオンを結合
●イオン交換、疎水性相互作用クロマトグラフィーのステップを組み合せる分析、精製に応用が可能
固定化金属イオンアフィニティークロマトグラフィー(Immobilized metal ion adsorption chromatography:IMAC)は、金属キレートアフィニティークロマトグラフィー(Metal chelate affinity chromatography:MCAC)とも呼ばれています。この手法では、まず、ゲル上で遷移元素(金属イオン)を配位したキレート形成を行います。このようにキレート化した金属イオンに対して、タンパク質表面に局在しているヒスチジン、システイン、トリプトファンはアフィニティーを示します。金属イオン固定化担体とタンパク質の結合力は、配位した金属イオンの種類や溶液のpHに影響されます。金属イオンに吸着したタンパク質は競合試薬、キレート剤、低pHの緩衝液で溶出することができます。
アミノ酸のヒスチジン、システインおよびトリプトファンは、ほとんどすべてのタンパク質に存在し、さまざまな遷移金属イオンと複合体を形成します。タンパク質の結合の強さは、バッファーのpHや用いた金属イオンに左右されるので、界面活性剤や高塩濃度バッファーを必要とする膜タンパク質凝集物の精製に、この手法は特に有用です。
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