- 新施設は、細胞・遺伝子治療のための”センター・オブ・エクセレンス”となります。
- 本施設で製造される製品は、薬事承認された治療法および臨床試験に使用されます。
- 施設では再生可能エネルギーを100%使用します。
2022年5月10日
ライフサイエンスのグローバルリーダーであるCytivaは、2022年5月31日にスイスのグラン(Grens)に7 400m²の新しい製造施設をオープンします。この施設では、自動細胞調整システムであるSepaxおよびSefia用のシングルユースキットと、細胞培養のためのシステムであるXuri用の消耗品を製造する予定です。また、Cytivaの細胞・遺伝子治療事業の「センター・オブ・エクセレンス」として、欧州の顧客向けトレーニングプログラムの拠点となる予定です。
敷地内には250名の社員が勤務する予定です。5月31日にオープニングセレモニーを開催し、6月2日にLinkedInライブ中継を行います。
Cytivaの細胞・遺伝子治療担当Vice PresidentであるCatarina Flyborgは、「細胞・遺伝子治療は、世界のヘルスケアのあり方を変える可能性を持っています。グランの新しい施設は、私たちの製品に対する世界的な需要に応えることを可能にし、同時に、顧客と協力して、早急なトレーニングや開発のニーズに応えることができるようになります。この施設は、“いのちを守る 治療法に手が届き、人々の健康が大きく変わる“という我々のビジョンにまた一歩近づくものです。」
スイス・ヴォー州経済・イノベーション・スポーツ大臣のPhilippe Leuba氏は、「Cytiva社は、世界有数のライフサイエンス企業です。同社がスイスでの事業拡大を決定したことは、最先端の治療薬の開発で重要な役割を果たしてきたスイスのイノベーション・エコシステムを証明するものです」と述べています。
エザン(Eysins)にある既存の拠点は、グランの新拠点へ完全に製造が移行する2023年まで操業を継続します。
施設内の様子
この施設は、Sefia、Sepax、Xuri向け消耗品の製造能力を4倍に高め、ISOクラス7のクリーンルームを2室新設し、将来の需要増に対応できるようにするものです。施設の設計は、建物に入る原材料から、製造工程、完成品の出荷に至るまでGMPの原則を採用しています。
Cytivaは、サステナビリティを経営に取り入れることを続けています。新拠点は、エネルギーと資源の消費を抑える効果が世界的に認められている持続可能な建築基準であるスイスMinergie規格に基づいて建設されています。この規格に基づく建築は、高品位で気密性の高い建物外壁と、エネルギー効率の高い換気システムによる建物内の空気の継続的な更新を提供します。この建物は、100%再生可能な電力で稼働し、屋根にはソーラーパネルが設置されています。また、各機能エリアの環境条件を最適化する5つの異なるHVACシステムを備えています。Cytivaは、電力使用量を最大60%削減する「ダイナミック」クリーンルーム制御の利用を検討しています。
1階には研究開発施設があり、学際的なエンジニアリングと細胞生物学的な研究開発のために設計された複数の実験室から構成されています。2階にあるカスタマートレーニングセンターは、100m²のBSL2実験室を完備し、Cytivaの機器、消耗品、ソフトウェアを用いたプロセスおよびアプリケーションのトレーニングを可能にします。また、Cytivaの社員は、この施設を利用して、現在および将来の製品やプロセスに関する知識やスキルを身につけることができます。
Cytivaについて
Cytivaはライフサイエンスのグローバルリーダーとして、アカデミックやトランスレーショナルリサーチ、バイオ治療薬、細胞・遺伝子治療薬、mRNAなど新技術の研究開発・製造者と協力し、革新的な医薬品の提供を可能にします。Cytivaは、世界40カ国に10,000人ほどの社員を擁し、創薬、研究、製造におけるスピード、柔軟性、キャパシティ、効率化に貢献しています。
メディア連絡先
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