質問
抗体IgGをセンサーチップに固定化し、抗原タンパク質を添加アナライトとして相互作用を測定したいと思います。
この場合、リガンドの固定化方法は、下記の3つのうち、どの方法を選択したらいいでしょうか?
- 共有結合法(例:アミンカップリング法)
- キャプチャー法
- Biotin-センサーチップSA/NA
考え方のポイント
この実験系では頻繁にリガンドの付け替えが必要でしょうか?
答え
キャプチャー法にて抗体IgGをリガンドとして固定化します。
解説
抗体IgGをキャプチャー法によってセンサーチップに固定化します。
典型的な抗体の測定では、複数の抗体を測定するケースが多く、リガンドとなる抗体一つ一つについて固定化条件を検討するのは現実的ではありません。
そのため固定化条件が確立されているキャプチャー法を使うことは利点になります。更にキャプチャー法では測定毎にリガンドごと付け替える必要があるため、リガンド失活のリスクがほとんどありません。
一方で測定毎にリガンドを付け替えることからリガンドの消費量は多くなるというデメリットはありますが、一般的に抗体は測定サンプルとして比較的十分量用意することが出来るケースが多いので懸念材料にはなりにくいと思います。また、キャプチャー法のベースラインが安定していることからも、キャプチャー法を選択するケースが多くなります。
参考
- FAQ(製品Q&A):抗体の固定化方法は?
- Articles:どっちを固定化する? 抗体IgG vs 抗原タンパク質
- 本記事は、基本的な実験系について解説しています。目的やそのほかの条件によりこれ以外の方法を取ることもあり得ます。
- FAQ(製品Q&A):抗体の固定化方法は?
- Articles:どっちを固定化する? 抗体IgG vs 抗原タンパク質
- 本記事は、基本的な実験系について解説しています。目的やそのほかの条件によりこれ以外の方法を取ることもあり得ます。