ユニプレップはプランジャー、フィルター、バイアルが一体となった組み立て不要のろ過製品です。サンプルろ過と保存が1つの容器で可能となり、迅速かつ簡単にろ過作業が完了します。ユニプレップを使えば、シリンジは不要です。
プランジャー側にプレフィルターとメンブレンが組み込まれており、テストチューブにサンプル液体を入れプランジャーを押し込むと、圧力がかかりろ過が完了します。ろ液はプランジャー内部のリザーバー中に溜まります。
ユニプレップはミニユニと同じ原理の製品ですが、ユニプレップのキャップにはセプタムはなく、多量のサンプル用（1～5 mL）にご使用できます。
使い方は、プランジャー先端をテストチューブ内の液面に触れるところまで下げ、テストチューブの底までゆっくりと押し込みます。その後、ろ液をサンプルバイアルやオートサンプラーバイアルに移すか、シリンジで吸い上げ分析機器にインジェクションしてください。

用途
・サンプル前処理（分取HPLC用のサンプルなどに）
・ろ過困難なサンプル
・サンプルの迅速なろ過

種々のメンブレンタイプをご用意しておりますので用途に応じてお選びください。
・GMF: ガラス繊維（複層構造あり）。目詰まりしにくい構造で、水溶液および有機溶媒溶液のろ過に広く対応しています。
・NYL: ナイロン。pH3～10の水溶液および有機溶媒溶液のろ過に適しています。
・PTEF: ポリテトラフルオロエチレン。疎水性メンブレンで耐化学薬品性が極めて優れ、有機溶媒、酸/塩基性溶液のろ過に適しています。
・PVDF: ポリフッ化ビニリデン。タンパク質の吸着性が低く、水溶液や有機溶媒のろ過に適しています。

注）　それぞれの素材の耐薬品性については下記の「メンブレン材質別耐化学薬品性」（PDF）をご参照ください。また、掲載製品は試験研究目的に限ります。