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Location:Home実験手法別製品・技術情報2D DIGE(蛍光標識二次元発現差異解析)

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カロリ鈴木の技解説

【背負い投げ】
今回は、柔道の象徴的な手技である、背負い投げです。“平成の三四郎”の異名を持つ天才柔道家古賀選手や、柔道愛好家のバイブル「柔道部物語」の主人公(三五十五、さんご じゅうご)が得意とした技としても有名です。

技の入り方としては、相手の体を崩し、相手が技をこらえようと前かがみとなった瞬間に、相手の股下に 素早く飛びこむと同時に、自分の体を180度回転させる技です(古賀選手の全盛期には、0.4秒で技を決めてました)。一本背負いが相手の片腕をとることに対し、背負い投げは両腕をとることから双手背負(もろてぜおい)とも呼ばれております。また、レスリングや相撲の決め技にも、一本背負いに近い形は存在しております。

背負い投げの真骨頂は勝負を決める技であることはもとより、対峙する相手に実力を見せ付ける技でもあります。投げきることはできなくとも、担ぎ上げる(一瞬宙に浮く瞬間)ことができれば、相手は脅威に感じ、精神的なダメージを受けるでしょう。

近藤は、二次元電気泳動法または2D-DIGE法の破壊力(分離能、拡張性、将来性)を、背負い投げで表現しています。

2D-DIGEが活用されている研究領域の傾向

今回は、2D-DIGEが使われている研究領域について見てみる。本分類は論文のタイトルや要旨にあるキーワードからの大雑把な分類であるため、おおよその傾向としてご理解いただきたい。
2D-DIGEが用いられている報告の過半数は医薬研究であり、以下プロテオミクス(19%)、分子生物学(18%)、植物(8%)、環境(4%)という割合であった。

最も多かった医薬研究の対象領域としては、がん(25%)、肝臓(15%)、細菌・ウィルス(14%)、神経(11%)と続き、割合としては小さい(5%以下)が、内分泌、腎臓、血液、免疫に関する報告があった。2D-DIGEで特定した疾病関連タンパク質を標的とする医薬品や検査手法の出現も、近いうちに実現するのではないかと期待される。

近年、海外ではバイオ医薬品製造の際に問題となるHost Cell Proteinの混入チェックに2D-DIGEを利用する方法も検討されており、今後も医薬研究を中心にさまざまな分野で2D-DIGEが活用されるだろう。

DIGE 道場 第5回
実は簡単、グラジエントSDS-PAGEゲルの作製

第5回 もくじ

  1. はじめに (本ページ)
  2. 失敗しないSDS-PAGEゲル作製法のポイント
  3. グラジエントゲルの作製法
  4. おわりに

Dr. 近藤のコラム
→コラム第5回 「大型スキャナー“ハリケーン”は来るのか?」

1. はじめに

ディスポーザブルのゲルが安価になって普及した今日でも、大きなゲルは依然として高額であり何十枚もコンスタントに購入するのには抵抗を感じる方も多いだろう。小型のSDS-PAGEゲルの作成には慣れていても、Ettan™ DALTtwelveのサイズのゲルには自信がないとか、このサイズだとグラジエントゲルの作成は再現性に自信がない、という方もおられるのではないだろうか。

筆者のラボではEttan™ DALTtwelveで使うゲル以上のサイズのゲルはすべて自作である。コストのこともあるし、何よりも作るのが簡単だからである。蛍光二次元電気泳動法の全工程を通じてみると、SDS-PAGEゲルの作成操作ははもっとも簡単な部類に入る作業である。いくつかのポイントを押さえれば、SDS-PAGEのゲル作成はまず失敗しない。本稿ではEttan™ DALTtwelveサイズのグラジエントゲルを安定して作成するためのポイントを述べる。

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