Cytiva Protein Select resin お客さまの声・データ紹介

Cytiva™ Protein Select™ resinをお使いになった皆さまの感想・データを掲載しています。

研究者の方々の生の声をご紹介しておりますので、購入検討の際にご参考にしてください。

ご確認ください

掲載している内容はあくまでご使用いただいたお客さまのサンプル・実験条件に基づくものであり、製品の品質を保証するものではないことをご了承ください。また、投稿いただいた内容のうち、実験手法に関する箇所は弊社推奨の使用方法を個別に検討・改善された結果を含んでいる場合があります。ご参考にされる場合は、お客さま各位の責任において実施していただきますようお願い申し上げます。

※本投稿に画像はありません

お客様の声 No	004
投稿者	非公開
製品名	Cytiva™ Protein Select™ resin 25 mL
製品番号	17542101
ロット番号	10346161
お客様コメント	酸化されやすいタンパク質の構造研究のために、充分な還元剤を含んだバッファーでもaffinity精製ができることを期待し、購入しました。還元剤は還元型グルタチオンやDTTを用いました。適切な濃度の検討のため、10mMから2mMの範囲でいくつかの条件を試しました。Ni樹脂やCo樹脂ではこのような検討ができないため、低分子量のタグを用いたアフィニティ精製で、還元剤の種類や濃度を様々に操作できることは有用だと思います。発現ベクターの設計にあたっては、N末端のタグ配列直後のアミノ酸配列に関してはCytivaの方に相談させていただき、詳しい情報を頂くことができ大変ありがたかったです。実際に使用してみて、高純度の試料が得られるのみならず精製に要する時間を期待以上に短縮できたため、今後は他のタンパク質の精製にも利用したいと考えています。繰り返し再利用できる点も嬉しいです。
Cytivaコメント	すでに複数のタンパク質で利用されているとのことで、今回は使用感想を投稿いただきました。本レジンはpH6-9、～ 1M NaClを含むバッファーを基本とし、目的タンパク質の性質に合わせたバッファー1種類で精製を完結することができます。今回は濃度・種類が異なる還元剤を含むバッファーにて利用された事例を共有いただきました。貴重なご経験を投稿いただき、ありがとうございました。

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お客様の声 No	003
投稿者	理化学研究所放射光科学研究センター生物系ビームライン基盤グループ竹下浩平様
製品名	HiTrap™ Protein Select™ 5mL
製品番号	17542153/17542154
ロット番号	10349057
目的タンパク質サイズ	67.9 kDa
純度の確認方法	SDS-PAGE
収量	1.5 mg /HiTrap Protein Select 5 mLカラム
Hold time	16 時間
サンプル液量	4Lの培養液をNiカラムでの精製により濃縮したものを 15mL 添加
サンプル由来	バキュロウイルス昆虫細胞発現を利用。ある受容体の細胞外ドメインを細胞外に分泌発現させた
バッファー	50 mM Tris-HCl, 300 mM NaCl (pH8.0) Protein Select カラムにはNiカラムからの溶出液を添加（50 mM Tris-HCl, 300 mM NaCl, 200 mM Imidazole（pH8.0））
実験環境温度	低温（4 ℃）
精製結果　純度	> 99%
お客様コメント	バキュロウイルス昆虫細胞発現を用いて、ある受容体の細胞外ドメインを細胞外に分泌発現させ生産しました。 Protein Select tagよりもN末端側に分泌シグナル（gp67）及びHisTagを設計しました。分泌発現およびProtein Selectカラムでの精製も問題なく行うことができました。 Protein-select columnで精製されたサンプルはSuper-loop内に回収し、それを次の精製ステップであるSize-exclusion chromatographyにアプライすることで連続自動精製を行いました。Super-loopへの溶出画分の回収、及びSuper-loopからのサンプルアプライにはLoop-valve (V9-L)を使用しました。
Cytivaコメント	純度および収量は、この事例ではゲルろ過クロマトグラフィー終了時点での評価と伺っています。今回の事例では、Protein Select tag のＮ末端側にHisタグを導入されており、初期精製はNi カラムで実施されています。これにより培養上清 4 Lからサンプル液量を減らし、Protein Select カラムへの添加とWashまでを30分以内に終了いただけています。（Niカラムからの溶出液には一般に500 mM Imidazole や500 mM NaClが含まれることが多いですが、Protein Select レジンへそのまま添加しても結合に影響はないことが弊社でのテストによりわかっています）貴重な精製体験を投稿いただき、ありがとうございました。

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お客様の声 No	002
投稿者	非公開
製品名	Cytiva™ Protein Select™ ボトル包装
製品番号	17542101
ロット番号	10346160
目的タンパク質サイズ	15～20 kDa
純度の確認方法	SDS-PAGE
Hold time	4.5 時間
サンプル液量	25 mL（培養液125 mL分）
サンプル由来	大腸菌発現タンパク質
バッファー	25 mM Tris-HCl pH 8.0, 50 mM NaCl
実験環境温度	室温
精製結果　純度	80～90%
お客様コメント	結晶構造解析を目的とするサンプルとして使用できるか、Hisタグ付加で発現・精製・結晶化ができるタンパク質サンプルを用いて試しに行ってみました。もともとC末Hisタグ付加では発現量が良く、N末Hisタグ付加では発現量が低下していたサンプルでしたが、N末に付加する配列も変わりますので発現量が向上することもあればという期待もありました。さまざまな条件検討等は行っていませんが、今回発現させたサンプルのほとんどは不溶性画分に出てしまったため（発現量自体は多いようです）、水溶性画分として得られるサンプル量が激減しました。この時点で今回のサンプルについては、C末Hisタグ付加の方が扱いやすいと思われました。得られた水溶性画分のサンプルを用いてオープンカラムで精製を試してみたところ、精製についての最適化などは行っていませんが、正しく切断された純度の高いサンプルは得られるように思われます。ただし、結晶化には少量で濃度も薄いため、この濃度からの濃縮の手間や培養条件からの検討も考慮すると、今回のサンプルについては、結晶化サンプルとしてはC末Hisタグの方が良いと判断し、Protein Select™ resinを用いた更なる検討は行っていません。
Cytivaコメント	この度の事例は、可溶性画分への発現自体が少ないながら、レジンに供したタンパク質については結合、切断が行われ純度高く回収できたという事例としてご紹介いただけましたこのタンパク質ではN末へのHisタグ追加では発現が低いという事前経験がおありでしたが、残念ながらCytiva™ Protein Select™ タグでも可溶性画分への発現量の改善は見られませんでした。別コメントとして、サンプル添加からWash 終了まで42分、レジン使用量は1 mL相当、（オープンカラム利用）、目的物の最初のアミノ酸は「MAQ」であることをお知らせいただけました。貴重なご経験を投稿いただき、ありがとうございました。

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お客様の声 No	001
投稿者	理化学研究所放射光科学研究センター生物系ビームライン基盤グループ竹下浩平様
製品名	HiTrap™ Protein Select™ 5mL
製品番号	17542153/17542154
ロット番号	10349057
目的タンパク質サイズ	30～50 kDa
純度の確認方法	SDS-PAGE
収量	2 L培養液より2 mg回収
Hold time	16 時間
サンプル液量	236 mL
サンプル由来	バキュロウイルス昆虫細胞発現系
バッファー	20 mM HEPES Na, 350 mM NaCl (pH 7.0)
実験環境温度	低温（4 ℃）
精製結果　純度	95～99%
お客様コメント	目的タンパク質にCytiva™ Protein Select™ tagを導入したプラスミドを構築。目的タンパク質は平滑末端ライゲーションもしくはシームレスクローニングで導入できるようにしました。 HiTrap™ Protein Select™ カラムへのサンプル（細胞破砕、超遠心分離後の上清）のロードからゲルろ過クロマトグラフィー(HiLoad™ 16/600 Superdex™ 75 pg)までを自動化したMethodで精製しました。
Cytivaコメント	純度および収量は、この事例ではゲルろ過クロマトグラフィー終了時点の評価と伺っています。バキュロウイルス昆虫細胞発現系での発現タンパク質の精製の事例は、弊社にはありませんでした（2024.5月時点）。大変貴重な情報を投稿いただきありがとうございました。

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製品名	HiTrap™ Protein Select™ column 1 × 1 mL
製品番号	17542151
ロット番号	NA
サンプル由来	receptor-binding domain (RBD) of SARS-CoV-2 spike protein, HEK293 にて分泌発現
サンプル液量	約80 mL
目的タンパク質サイズ	30～50 kDa
バッファー	PBS pH7.4
Hold time	4時間
実験環境温度	室温
精製結果　純度	97%
確認手法	SDS-PAGE
収量	10 mg target protein / mL resin
お客様コメント	このデータはCytivaが試験した結果となります。詳細につきましてはデータファイルをご参照ください。
Cytivaコメント	お客様のご実験結果をぜひご投稿ください！

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製品名	HiTrap™ Protein Select™ column 1 × 1 mL
製品番号	17542151
ロット番号	NA
サンプル由来	Interleukin-1β (IL-1β) protein（切断を促進するため、N末端から2番目のProをPheに置換したもの。詳細はデータファイルを参照下さい）
サンプル液量	NA
目的タンパク質サイズ	15～30 kDa
バッファー	2 × PBS, pH 7.4
Hold time	4時間
実験環境温度	室温
精製結果　純度	>98%
確認手法	SDS-PAGE
収量	NA
お客様コメント	このデータはCytivaが試験した結果となります。詳細につきましてはデータファイルをご参照ください。
Cytivaコメント	お客様のご実験結果をぜひご投稿ください！

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タグの自己切断
Cytiva™ Protein Select™ tagがレジンのリガンドと結合することにより、一定時間後にタグが目的タンパク質から切断されます。つまり、酵素での消化作業が不要です！

タグ由来のアミノ酸が残らない
タグと目的物の間で切断されるので、タグのアミノ酸は目的タンパク質に残りません。

ワンステップで高純度
切断された目的物は、開始バッファーを流せばカラムから溶出します。pHの変更や溶出のための試薬添加が不要です。

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