プレろ過と清澄化
粒子負荷やタンパク質濃度の高い溶液はろ過が困難になります。これらのタイプの液体はすぐにフィルターを詰まらせ、1バッチの処理に複数枚のフィルターが必要となり、ろ過にかかる費用を増加させる傾向があります。このような溶液のろ過には、プレろ過用フィルターを搭載したフィルターか、より広い有効ろ過面積(EFA)を持つフィルターが最適です。...
高温、高圧な蒸気で滅菌するオートクレーブは、正常な細胞増殖に必須な細胞培養液成分および生体分子を破壊し得るので、細胞培養に使用する試薬や培地の滅菌には向いておりません。一方で、フィルターを用いたろ過は、細胞培養液および添加物、試薬を安全に滅菌できる方法です。また滅菌用フィルターは、微粒子を除去し目的とする生体分子の収率を高めるため、一般的な清澄化や細胞上清の精製にも使用されています。
ろ過容量に関して、最も適切な有効ろ過面積(Effective filtration area; EFA)を選択することで、スループットを最大にし、フィルターの交換回数を最少に抑えることができます。より大量のサンプルをろ過する際には、より大きな直径のフィルターを選ぶ必要があります。しかし、残留液量(フィルターに保持される溶液量)はフィルター直径に伴って多くなるので、少容量や高価なサンプルでは、より処理容量の少ないデバイスを使用する必要があります。
ポールでは、各デバイスを高品質かつ使い勝手のよい製品となるよう設計しております。ポールではロット間で安定した性能が得られる、独自のメンブレンを製造しています。ポールの厳格な品質仕様の例を下に挙げます。
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