質問
以下の2分子の相互作用について調べるため、Kinetics測定したいと思います。
ただし、添加アナライトである化合物は複数個あり、いずれもかなり解離が遅いことが予想されます。
この場合、リガンドの固定化方法は、下記の3つのうち、どの方法を選択したらいいでしょうか?
- 共有結合法(例:アミンカップリング法)
- キャプチャー法
- Biotin-センサーチップSA/NA
答え
キャプチャー法で分子量30 kDaのタンパク質を固定化します。
解説
キャプチャー法によってリガンドとなるタンパク質をセンサーチップに固定化するのが多くの場合第一選択となります。
典型的な抗体の測定では、複数の抗体を測定するケースが多く、リガンドとなる抗体一つ一つについて固定化条件を検討するのは現実的ではありません。
典型的な低分子のKinetics測定のケースです。リガンド・アナライト間の再生条件を決めるのは困難なため、測定毎にリガンドごと付け替えるキャプチャー法を選択する場合が多いです。リガンドとなるタンパク質にタグがある場合、そのタグに対するキャプチャー分子を固定化したSensor Chipを使います。ただし、キャプチャー後になるべく安定したベースラインが得られるタグの種類を使ってください。(特にSolvent Correctionが必要なケースについて)
詳細については以下の参考に記載されているページも合わせてご覧ください。
参考
- Articles:Biacore™ 測定の成功の鍵:固定化の考え方
- Articles:Biotin CAPture kitを用いた実験を実際に行ってみよう
- Articles:キャプチャー法でアナライトだけ剥がせる?
- 本記事は、基本的な実験系について解説しています。目的やそのほかの条件によりこれ以外の方法を取ることもあり得ます。
- Articles:Biacore™ 測定の成功の鍵:固定化の考え方
- Articles:Biotin CAPture kitを用いた実験を実際に行ってみよう
- Articles:キャプチャー法でアナライトだけ剥がせる?
- 本記事は、基本的な実験系について解説しています。目的やそのほかの条件によりこれ以外の方法を取ることもあり得ます。