概要

この修正パッチはBiacore™ Insight Control Softwareのみに影響し、全てのお客様が適用可能です。GxP extensionをご利用の場合のご判断はお任せいたしますが、revalidationやrequalificationはなさらないことを推奨します。修正パッチを適用した場合はログが残ります。

なお、v5.0.18以前のバージョンをご利用の場合はデータベースやライセンスサーバーのアップデートも必要になります。

ご希望の場合は別途 Tech-JP@cytiva.com までお申し付けください。

修正パッチの適用手順

  • www.cytiva.com/biacore(Biacore™ Software download)にアクセスします(要ログイン)
  • Biacore™ Insight Control Softwareをダウンロードします
  • Biacore™ Insight Control Softwareインストーラーを解凍し、実行して下さい

データベース、ライセンスサーバー、Biacore™ Insight Evaluation Softwareのアップデートは不要です。正しく修正パッチが当てられると、v5.0.18.22102からv5.0.18.22405に変更されます。

より詳細な変更点

v5.0.18.22102で報告されていた不具合(v5.0.18.22405で修正済み)

  • システムと直結するPCのコミュニケーションが何らかの原因により非常に遅くなっている場合、「NullReference」というエラーが現れ、正常に測定が終了しないことがありました。
  • Biacore™ 8 seriesのmethodで複数のサンプルシリーズを取り扱う際、「Keep series together」の機能を有効化した際にポジショニングに関するエラーが発生し、Variables and positioningのインターフェースが機能しなくなることがありました。多くのサンプルシリーズを取り扱う際に、Analyteのpoolingを実行した場合や再生溶液のポジションを手動でロック設定した場合などに発生する可能性がありました。
  • 測定中にデータベースとの接続がロストし、測定が終了するまでに再構成できない場合に、全てのcycleにおける全てのvariables(Concentration unit, dilution factor, pause/resume/stop, locked/unlocked status, readoutの一部、rulerの一部、reference flow cellの設定)が保存されないことがありました。
  • Auto populateを含む測定メソッドや、Reagent bottleに溶液を割り当てている測定メソッドを開くとunhandled exceptionのエラーを引き起こしました。
  • 固定化メソッドのサイクルの最後のコマンドがLigandのコマンドの場合、「After ligand」のレポートポイントが正しくない位置に出現していました。例えばSA-biotin captureのメソッドにおいては3回のconditioningコマンドの後、Ligandのコマンドが入るのみですが、After ligandのレポートポイントが早いタイミングに位置しており、結果として「Response Bound」の結果に影響がありました。
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