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Location:Home実験手法別製品・技術情報2D DIGE(蛍光標識二次元発現差異解析)

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カロリ鈴木の技解説

【横四方固】
身体が寝た状態で攻撃する固技は、抑込技、絞技、関節技の3種類に分類されます。今回は、抑込技(寝技)の代表格である「横四方固」であります。
この技は、相手の胸骨に自分の上胸を当て、上からまさに、押さえ込む技です。一見すると、単に上から力ずくで抑えているかのように見えますが、あまり深くに乗ってしまうと返される恐れがあり、攻め側の腹部には、若干の隙間を作るのがKeyになります。

素人目に、何をしているか理解に苦しむ攻防ではありますが、実は、詰め将棋のように理に適った手順があり、それを実戦で発揮できるかどうかが、まさに練習量に比例する所以です。井上靖氏の代表作品’北の海’の中では、主人公の洪作が金沢の柔道仲間と語らうシーンで、“練習すればするほど上達する”と同意の会話をしておりました。

まさに、DIGEにおける二次元電気泳動も、理を正しく理解し、練習すれば、必ず結果はでるもであることを、近藤は、寝技で表現しています。

(耳が餃子のような形に変形する場合がありますがこれは、抑込技のトレーニング中に、畳、道着、先輩の執拗な攻めにより、すれてしまい、毛細血管の内出血により起こることです。ちなみに、英語では、カリフラワーイヤーといいます。)

2D-DIGEが活用されている地域

4月の連載開始時に2D-DIGEを活用した内容の論文が1,000報を超えていると述べた。
6月末時点で累積論文数は1,100報を超えた。地域別発行数を見ると、ヨーロッパ(43%)、北米(33%)、アジア・オセアニア(24%)の順となる。国別では米国(354報)がトップ、日本が154報とイギリス(130報)、ドイツ(102報)を抜いて第2位と続く。日本で多くの研究者に2D-DIGEが活用されているといえるだろう。

DIGE 道場 第4回
電気泳動操作のポイント -標識からSDS平衡化まで-

第4回 もくじ

  1. はじめに (本ページ)
  2. サチュレーションダイによる蛍光標識
  3. 一次元目等電点電気泳動
    • Immobiline™ DryStrip膨潤時の注意点
    • 一次元目等電点電気泳動の注意点
    • Multiphor II 使用時の注意点
    • 電流と電圧
  4. 泳動後の処理
    • 泳動後のIPGゲルの保存
    • SDS平衡化時の注意点
  5. おわりに

Dr. 近藤のコラム
→コラム第4回 「方法を見つける方法」

1. はじめに

蛍光二次元電気泳動法あるいは二次元電気泳動法において、もっとも重要なのはサンプリングであることは前号で述べた通りである。続く電気泳動の操作にもいくつかのポイントがある。今月号はサンプリングから二次元目の泳動までの操作、すなわち、蛍光色素標識、膨潤、一次元目の電気泳動、一次元目のゲルの平衡化、について述べる。

試薬の濃度や反応時間はあえて記載していない。標準的なものでまず問題ないと思われるからである。出回っているプロトコールに間違ったことが書いてあることはあまりない。大切なことが書かれていなかったり強調されていなかったりすることが問題だと思っている(注1)。今回はポイントがどこであるかについて記載する。

注釈

注1:出回っているプロトコールがすべていいと言っているわけではないことに注意。直してあげたいようなプロトコールもある(直に指摘すると気分を害されるので言わない)。しかし、学会、論文などで発表されているゲルの多くは、ちょっとした試薬の濃度や電圧の違いというレベルでは解決できない問題を抱えているようにみえる。どうしたら再現性よく電気泳動ができるようになるのか、という疑問から発せられる具体的な質問としては試薬の組成や電気泳動の条件ということになるのだが、質問者のプロトコールをそのまま筆者のラボのスタッフが行えば問題なくできることも多いのではないかと思っている。おそらく皆さんはCytivaの配布するプロトコールで実験をされているはずだからである。前号に書いたように、プロトコールは「楽譜」である。と言えば理解していただけるだろうか?

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