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Location:Home実験手法別製品・技術情報2D DIGE(蛍光標識二次元発現差異解析)

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DIGE 道場 第7回
IPGゲルの平衡化から二次元目への添加まで

第7回 もくじ

  1. はじめに
  2. IPGゲルの室温化
  3. 平衡化のポイント -温度以外-
  4. アガロースの重層 (本ページ)
  5. IPGゲルの添加
  6. 最後に

Dr. 近藤のコラム
→コラム第7回 「名人芸お断り」

4. アガロースの重層

アガロースゲル溶液の準備

アガロースゲルはまとめて200 ml作成し、15 mlずつ分注して4℃保存しておく。アガロースの組成は下記の通り。

【アガロースゲルの組成】

低融点アガロース 1.0 g、終濃度:0.50%
10×Running Buffer 20 ml (25 mM Tris, 192 mM Glycine, 0.1%SDS, pH 8.3)
超純水 180 ml
25 mg/ml BPB 200 µl

total:200 ml

使用している試薬とメーカー
試薬 メーカー コード番号 包装
Agarose Prep Cytiva 80113007 50 g
Bromophenol Blue (BPB) Cytiva 17132901 10 g
トリス 999 和光純薬工業 017-16383 5 kg
Glycine 和光純薬工業 073-00737 10 kg
Sodium Dodecylsulfate 和光純薬工業 191-07145 500 g

【溶液調製後の操作】

  1. レンジでアガロースが溶けるまで温める
  2. 軽く振とうした後、チューブに15 mlずつ入れる
  3. 4℃で保存

図12

図12 アガロースゲル溶液を混合しているところ

電子レンジでは突沸しやすいことと、蒸発して容量が減らないようにという理由で、時折外に出して振りながら温める。


アガロースゲルの重層操作

電子レンジで温めておいたアガロースを添加する。Ettan™ DALTやGiant Gel Runner*のように24 ㎝のIPGドライストリップが添加できる横幅のゲルの場合、1 ml程がちょうどよい。ゲルの上面はよく水分を切っておくことが必要である。具体的には平衡化反応の待ち時間を使ってゲル上部の水切りをする。

* 近藤先生のラボで用いているゲル泳動層。バイオクラフト社に特注。

図13

図13 アガロースゲル溶液を重層するところ

IPGゲルをセットしてからアガロースを入れるという方法もある。ただ、アガロースを先に入れた方が操作しやすい。後述するように乾き気味のIPGゲルがガラス板にへばりつきやすいからである。IPGゲルが短い場合は(11 cmなど)順番はどちらでも構わない。

次へ IPGゲルの添加操作

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