DIGE 道場 第6回
ゲルボックスを使ったSDS-PAGEゲル作製の実際
第6回 もくじ
- はじめに
- Ettan™ DALTtwelveのためのゲル作製 1
- Ettan™ DALTtwelveのためのゲル作製 2
- 巨大ゲル用のゲルボックスの使用法
- おわりに (本ページ)
Dr. 近藤のコラム
コラム第6回 「二次元電気泳動は何をみているのか?」
5. おわりに
ゲルボックスを用いたSDS-PAGEゲルの作製は誰にでも再現性よくできる実験である。ご覧になっていただいてお分かりと思うが、基本的には難しいポイントはどこにもない。筆者のラボで臨床医、技術員、学生など今までに20人以上がゲルボックスを使ってゲルを作ってきた。全員が短期間でマスターしていることから、マンツーマンで指導を受ける限りは間違いなく誰でも短期間でマスターできる技術だと確信している。そうは言っても自分で一から実験系を立ち上げる場合は初めのうち難しいと感じるかもしれない。まずはゲル溶液ではなく、ただの水道水を使って操作を確認することをお勧めする。全行程のイメージトレーニングがDIGEである。自分で何度かトライしてうまくいかない場合は筆者までご一報を。検討をお祈りしています。
付録
ガラス板の不良品
筆者のラボでは低蛍光のガラス板はCytiva社(Ettan™ DALT LF Glass Plate Set, including spacers(蛍光検出用低蛍光ガラスプレート) コード番号: 80-6475-58)かバイオクラフト社から購入している。どちらから購入しても不良品が混じることがある。高熱で溶解したガラスを板状に整形する際に発生したのだと思うが、気泡がガラス板の「中」に存在することがある。通常の二次元電気泳動法の場合はガラス板の中に気泡があっても、ガラス板表面の平面性が損なわれない限り問題ではない。しかし、ガラス板ごとゲルをレーザースキャナーでスキャンする2D-DIGE法の場合、ガラス板の中にある気泡はシグナルとして読み込まれてしまう。いずれの会社も返品交換には誠実に対応していただけるので、納品時にはとりあえず目視で気泡がないかどうかの確認をお勧めする。
Dr. 近藤のコラム 「2D-DIGE の熱い心」
コラム第6回 「二次元電気泳動は何をみているのか?」
近藤 格
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