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Location:Home実験手法別製品・技術情報2D DIGE(蛍光標識二次元発現差異解析)

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DIGE 道場 第2回
こんなにすばらしい!2D-DIGE法

第2回 もくじ

  1. 二次元電気泳動に対する誤解と2D-DIGE
  2. 2D-DIGEの魅力
  3. 2D-DIGEが可能にした「レーザーマイクロダイセクションからのプロテオーム解析」
  4. 最後に(本ページ)

Dr. 近藤のコラム
→コラム第2回 DIGEなおサイフの話 - 2D-DIGEは本当に高い?

4. 最後に

●1度のバージョンアップが劇的な変化をよぶ ~二次元電気泳動から2D-DIGEへ~

2D-DIGE法について再現性、定量性、網羅性、スループット性、簡便性、について考えるところを記述してみた。さらに2D-DIGE法でしかできない実験としてレーザーマイクロダイセクションに代表される超微量サンプルから実験例を紹介した。

一つ一つをとってみるとまだ完璧ではない点がある。再現性がいいと言ってもコピー機にかけたように同じゲルができるわけではない。定量性のダイナミックレンジも全域をカバーしていない。網羅性も改善の余地が十分ある。スループット性は労力とトレードオフである。簡便性については、筆者の指導経験からしかまだ語ることができない。

しかし、注目していただきたいのは、「二次元電気泳動」から「2D-DIGE法」にバージョンアップするだけで、実験系に必要とされる項目が軒並み劇的に向上するという点である。

試薬にしろ機械にしろ、1回のバージョンアップでここまで「網羅的に」性能が向上することがあるだろうか?

あるいは新製品でここまで「網羅的に」高い性能をうたい、実際に検証されたものがあるだろうか?

最初にも述べたが、プロテオーム解析の分野では、従来の二次元電気泳動法を用いた研究が方々で行われているのが現状である。それはつまり、「タンパク質を等電点と分子量にしたがってゲルマトリックス中で分離する」、という二次元電気泳動法の基本的な能力に対する評価が依然として高いこと、一般の研究環境に導入が容易であること、そして何よりデータが得られる可能性が高いこと、を意味している。その状況において、二次元電気泳動法の性能を「網羅的に」一気に向上させた2D-DIGE法を使わない手はない。

次回からは具体的なプロトコールを記載し、2D-DIGE法を即戦力にできるポイントを紹介する。

Dr. 近藤のコラム 「2D-DIGE の熱い心」

→コラム第2回 DIGEなおサイフの話 - 2D-DIGEは本当に高い?

近藤 格


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