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ご挨拶:連載「相互作用解析の王道」を始めるにあたって著者は昭和歌謡が大好きです。実に多様な歌謡曲が世に出て、時代を映す鏡となり、記憶とともにメロディーや詞が人々の心を刻みます。そして、昔流行った曲がリバイバルされ、新しい世代の心にまた刻まれて行きます。 「相互作用解析の王道」は、表面プラズモン共鳴法と熱量測定法による生命分子相互作用解析を原理から解析の実際、そして応用までを平易にご説明することで、とかく「マニアック」だとか、「敷居が高い」とか、「難しい」とかといわれるこれらの方法をより読者の皆さんに身近に感じて頂くために連載させて頂くものです。本連載を「王道」としたのは、さまざまな研究領域で格闘されておられる読者の皆様に、生命分子相互作用解析が、本質を突く(と著者が信じている)解説を通じて「心に刻まれる」ことが著者の理想ですし、ぜひそうなるようにしたいと思っています。 表面プラズモン共鳴法(SPR)も等温滴定型熱量測定(ITC)も示差走査型熱量測定(DSC)も、原理は必ずしも新しくなく、むしろ分かりやすいものです。絶えざる努力から、専門家のみが扱う装置から、生命科学全般に幅広く知られるものとなり、必要な試料量の著しい減少、多様な固定化法の蓄積や測定方法の進化が、適用範囲を大きく広げてきています。産業界においても、いまや莫大な市場をもつ医薬品開発における中心技術の一つに位置づけられつつあります。これらの手法を用いた解析結果を報告する論文数は、今なお増加の一途をたどりつつあり、組み合わせて議論を展開している報告も多数出てきています。一世代前に強く印象づけられたこれらの手法の有用性は、装置の進化、実験例の爆発的な増加とともに、まさに「新しい時代」を迎えてきているのです。ですが、今なお、「難しい」と誤解され、「とっつきにくい」と感じられているのも確かです。 本稿では、著者とともに研究を進めている研究室スタッフ、大学院生が毎回登場し、測定原理、一般的な方法、特殊な測定法を述べて行きます。原著論文を読まれて一度は見られたことのある図表に似たものがたくさん出てまいります。今まではその値、特に親和性のところだけを見てスルーして来られた方もたくさんいらっしゃると思います。そのような方が、そうか、こういう原理で、この方法なのか、これだけのやり方があるなら自分の系でも測定してみよう、とか、これは有益だからぜひ測定をやってみたい、と感じて頂けるような原稿をお届けしたいと思っております。いくつかの方法を組み合わせること、おのおのの系の得意、不得意を理解して使い分けること、実験解釈をいかに解釈するか、そして立体構造情報、変異導入解析を組み合わせることで、生命分子間相互作用の本質にどのように迫るか、について、魅力を感じて頂ける内容にして行きたいと思っています。連載内容についてのご意見、ご感想、あるいは分析法について疑問に感じていることなどを、どんどんお寄せ下さい。皆様から頂きました質問、疑問には、筆者や弊社スタッフができる限り回答致します。また、このような話題について触れてほしい、等のご要望もどしどしお寄せ下さい。できる限りご期待に添えるよう努力してまいります。どうぞ宜しくお願い致します。 東京大学大学院医科学研究所 「相互作用解析の王道」について「相互作用解析の王道」は、2009年8月よりバイオダイレクトメールでお届けしています。
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