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実践編-4:フラグメントライブラリーの測定におけるSPR/ITC戦略の実効性と効率的活用法(1)目次
はじめに前回はバイオ医薬品のお話しでしたが、今回から2回にわたって再び低分子医薬品の評価法をテーマにしたいと思います。今回はまず、上記の1~3までをお話し、次回実験例のご紹介とまとめをお話ししたいと思います。 第7回の抗体医薬開発の技術革新~物理化学、計算科学との融合~でも少しだけ触れましたが、最近、300 Da以下の低分子量の化合物(フラグメント化合物)からなるライブラリーから、低アフィニティー(例えばKD値が数100 µMや時にはmMオーダー)のヒット化合物を選出し、これを出発点として低分子医薬品を設計していくFragment-Based Drug Discovery(FBDD)という方法があります。この方法で用いるライブラリーは一般的に1000~10000化合物程度と従来に比べて非常に少ないにも関わらず、分子量が小さいために化合物構造の多様性(ケミカルスペース)をまんべんなくカバーすることができます。そのため、得られた選出化合物に、構造情報・相互作用情報・計算科学などの情報を密接に連携させながら合成展開することで、最適な構造を逃すことなく、有効な化合物を生み出すことが期待できると考えられています。 さて、フラグメント化合物と言っても一般的なリード化合物と比べて、アフィニティーが低くて、分子量がせいぜい1/3~半分くらいになるだけです。これを測定するのに今までの化合物測定と何が違うのでしょうか?実はかなり気をつけなければいけない点が出てくるのです。 今回はまずフラグメント化合物をSPRとITCで測定するために気をつけなければいけないこと、さらに効率的に測定するためにはどうすれば良いのか?ということの概略をお話ししたいと思います。そして、次回はいよいよそれらを考えたうえでのフラグメントスクリーニングの実例についてご紹介します。 次へ(フラグメントスクリーニングにおけるSPR測定の注意点) 「相互作用解析の王道」について「相互作用解析の王道」は、2009年8月よりバイオダイレクトメールでお届けしています。
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