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実践編-1:抗シガトキシン抗体の相互作用解析例(6)目次
5. まとめ今回は、抗シガトキシン抗体10C9Fabの分子認識機構について、結晶構造と熱力学の解析結果を説明しました。この抗体は、剛直な巨大分子であるCTX3Cを認識するためVH-VL界面に奥深く巨大な抗原結合ポケットをあらかじめ用意し、さらに、CDR領域の自由度を保った極めて特徴的な構造を持っていました。抗原認識には、抗原抗体間の直接的な相互作用だけではなく、抗体全体の分子運動による誘導適合と構造の安定化が大きく寄与していました。 次回は表面プラズモン共鳴を用いた解析、変異体を用いた解析などについて解説します。またお会いしましょう。 謝辞本稿の執筆に際し、東北大学多元物質科学研究所の宇井美穂子氏(※2009年9月まで本研究室に所属)に多大なるご協力をいただきました。厚くお礼申し上げます。 参考文献
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