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Location:Home実験手法別製品・技術情報BIA(生物物理学的相互作用解析) > 相互作用解析の王道

Presented by Dr. Kouhei Tsumoto
東京大学大学院
医科学研究所
津本 浩平 先生

実践編-2:相互作用解析手法を用いた低分子スクリーニング その1(3)

目次

  1. はじめに:抗シガトキシン抗体
  2. 低分子スクリーニングと熱量測定:序論
  3. 実験方法(当ページです)
  4. ITC測定による特異的相互作用を形成する化合物の同定
  5. リガンドの構造的特徴
  6. まとめ

3. 実験方法

低分子化合物ライブラリーは、ActiveSight社のACTIVESIGHT FRAGMENT LIBRARY(384化合物)を用いました。低分子化合物ライブラリー外で用いた試薬はVitamin A, Vitamin D3, Vitamin E, Vitamin K2, Estradiolです。いずれも市販の試薬をDMSOに溶解させ、その上で測定溶媒を用いて希釈、濃度調整を行いました。

測定装置は、滴定型カロリーメーターiTC200を使用しました。溶媒は、5% DMSO含有PBSを用い、30℃条件下、攪拌速度500 rpmにて測定を行いました。抗体は測定溶媒と同じ5% DMSO含有PBSにて限外ろ過による溶媒置換をした後、50 µMに濃縮した溶液をシリンジ側から1. 6 µLずつセルに滴下しました。セル側には10 µMの低分子化合物を充填させました。低分子化合物はストック溶液として200 mM DMSO溶液の状態で-20℃条件下で保存し、測定には5% DMSO含有PBSにて2万分の1希釈した溶液を用いました。

次へ(ITC測定による特異的相互作用を形成する化合物の同定)


相互作用解析の王道」について

相互作用解析の王道」は、2009年8月よりバイオダイレクトメールでお届けしています。

連載記事一覧
タイトル 配信
ご挨拶 連載「相互作用解析の王道」を始めるにあたって 2009年8月
第1回 原理:其は王道を歩む基礎体力 2009年10月
第2回 実践編その1:抗シガトキシン抗体の相互作用解析例 2009年12月
第3回 対談:アフィニティーを測定する際の濃度測定はどうする? 2010年2月
第4回 実践編-2:相互作用解析手法を用いた低分子スクリーニング その1 2010年4月
第5回 実践編-3:核酸-タンパク質相互作用の熱力学的解析 2010年8月
第6回 概論:タンパク質/バイオ医薬品の品質評価における、SPR/カロリメトリーの有用性 2010年11月
第7回 抗体医薬開発の技術革新~物理化学、計算科学との融合~ 2011年5月
第8回 対談:バイオ医薬品の品質管理技術の発展性~相互作用の観点から~ 2011年8月
第9回 対談:バイオ医薬品の品質管理技術の発展性~タンパク質の構造安定性の観点から~ 2011年9月
第10回 実践編-4:フラグメントライブラリーの測定におけるSPR/ITC戦略の実効性と効率的活用法(1) 2011年10月
第11回 実践編-4:フラグメントライブラリーの測定におけるSPR/ITC戦略の実効性と効率的活用法(2) 2011年12月
参考 用語集  
〈応用編〉連載記事一覧
タイトル 配信
第1回 抗体医薬リードのカイネティクス評価手法の実例 2012年5月
第2回 細胞表面受容体の弱く速い認識を解析する 2012年7月
第3回 SPRを用いた分子間相互作用測定における、“低”固定化量の重要性 2012年8月
第4回 DSC(示差走査熱量計)によるタンパク質の熱安定性評価(1) 2012年9月
第5回 DSC(示差走査熱量計)によるタンパク質の熱安定性評価(2) 2012年10月
第6回 「ファージライブラリによるペプチドリガンドのデザインにおける相互作用解析」 2012年11月
第7回 SPRとITCの競合法を用いたフラグメント化合物のスクリーニングとキャラクタリゼーション 2012年12月
第8回 DSC(示差走査熱量計)によるタンパク質の熱安定性評価(3) 2013年2月
第9回 熱分析とタンパク質立体構造に基づくリガンド認識機構の解析 2013年3月
〈最終回〉
最終回 連載「相互作用解析の王道」を終えるにあたって ~3年間を振り返って、そしてこれから~ 2013年4月

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関連リンク

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東京大学 医科学研究所 疾患プロテオミクスラボラトリー


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